不動産を売却するとき、一般的には不動産会社へ「仲介」を依頼する方法を取ることが多いのですが、他にも「買取」という方法があります。ここでは、不動産買取とは何かや、5つのメリット、向いている人について解説します。

そもそも不動産買取とは?

不動産買取は、仲介を依頼するのではなく、不動産会社に直接買取をしてもらう売却方法を指します。「買取」と、一般的な「仲介」との決定的な違いは、売主と買主の間に仲立ちをする業者が入るかどうかであり、「買取」の場合は直接不動産会社へ買取をしてもらうため仲立ちは存在しません。こうした不動産会社は、買取再販業者と呼ばれ、買取をした物件をキレイにリフォームなどをした上で再販を行うビジネスをしています。ようするに中古品のリサイクルショップのようなもので、それを不動産で行っていると考えればよいでしょう。
ではなぜ、一般的な不動産売却では「仲介」の方法が取られるのかというと、「買取」よりも「仲介」のほうが売却価格が高いからです。「買取」は、「仲介」と比べて2割~3割程度売却価格が安くなってしまうため、特に事情がない場合は「仲介」の方法が選ばれるというわけです。このように、売却価格が安くなっていまうことが「買取」の最大のデメリットなのですが、実は「仲介」にはないメリットもありますし、「買取」のほうが向いている人もいます。

不動産買取の5つのメリットとは?

短期間で売却できる

1つ目のメリットは、「短期間で売却できる」ことであり、不動産会社に「仲介」してもらう場合よりもずっと短い期間で売却が可能です。「仲介」の場合は、広告を出して買主を探したり交渉をしたりする時間がかかるため、すぐに売れる場合もあれば、3カ月~1年以上と長い期間が必要になる場合もあります。しかし「買取」であれば、不動産会社と交渉するだけなので1週間~1カ月程度の短期間で済みます。

契約不適合責任の免除

2つ目のメリットは、「契約不適合責任が免除、または限定される」ことです。「契約不適合責任」とは、物件の契約内容に適合していない場合に、売主が責任を負わされるというものです。簡単に言えば、物件を引き渡した後に欠陥や不具合などが見つかると、それが売主側の責任になり賠償等を行わなければならないということです。「仲介」の場合は、この契約不適合責任がありますし、もし不都合があれば実際に責任が問われてしまいます。ですが「買取」では責任が免除、または対象が限定されることが多いため、売主にとっては大きなメリットだと言えるのです。

内覧や見学の対応が不要

3つ目のメリットは、「内覧のわずらわしさが少なくて済む」ことです。「仲介」の場合は、物件購入の希望者に対して、実際に住宅などを内覧してもらう必要があります。ですので、希望者が何人もいる場合は、その都度内覧の準備(掃除など)をしたり、スケジュールを調整したりしなければなりません。それに、知らない他人を自宅の中に何度も入れるこというとに、ストレスや抵抗を感じる人もいるでしょう。その点、「買取」なら、不動産会社に一度住宅を確認してもらうだけで済むため、内覧の手間やストレスを最小限で済ませることができます。

ご近所に知られないで売却可能

4つ目のメリットは、「近所の人に住宅を売ることを知られずに済む」ことです。「仲介」の場合は、買主を探すために広告に物件情報を掲載したり、近隣にチラシを配布したりします。それに不動産売買のサイトでは、建物の外観や室内の写真まで掲載され、それを誰でも閲覧できる状態になってしまうのです。ですので近所の人たちに、誰がいくらで家を売りに出しているかといった情報が知られることがあります。しかし「買取」なら、広告を出したりすることはないため、近隣の人に知られることなく売却することができます。

仲介手数料無料

5つ目のメリットは、不動産会社の仲介ではないので「仲介手数料がかからない」ことです。仲介手数料は、仲介する不動産会社に対する手数料で、物件価格によって変わりますが、数十万円以上はかかるケースが多いでしょう。もちろん「買取」の場合は、仲介ではないのでその手数料はかかりません。

不動産買取が向いている人は?

一般的な「仲介」よりも、不動産の「買取」が向いている人は、できるだけ早く売りたい人や、あまり手間をかけずに売りたい人だと言えます。「買取」は、売却価格が仲介の場合より2割~3割程度安くなってしまうのがデメリットですが、早く現金化する必要がある人にとっては便利な方法です。そして「仲介」の場合は、売却までの期間が長いだけでなく購入希望者の内覧にその都度対応しなければならないといった手間もかかるため、そうしたわずらわしさが嫌な場合は「買取」が向いています。
さらに、不動産の「買取」は、物件自体に問題がある場合や、仲介で売りに出してもなかなか売れない場合にも向いていると言えるでしょう。古い物件やアクセスが悪い物件などは買い手がつかないことも多いため、「買取」をしてもらったほうが良い場合があります。それに、仲介を依頼して長期間買い手がつかない場合も、「買取」を検討してみるとよいと言えます。

まとめ

不動産買取は、不動産会社に「仲介」してもらう場合とは違うメリットもあります。それは「短期間で売却できる」ことや「内覧のわずらわしさが少なくて済む」ことなどが挙げられます。ですので、できるだけ早く売りたい人や、あまり手間をかけずに売りたい人に向いている方法だと言えるでしょう。

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