「稲敷市に引っ越したいけれど、鉄道駅がないと聞いて不安」「日常の移動はバスと車、どちらが現実的?」——稲敷市への移住や住み替えを検討する方から、こうした交通面の質問をよくいただきます。この記事では、稲敷市公式ホームページの一次情報をもとに、鉄道・バス・車それぞれのアクセス方法を整理し、稲敷市での暮らしをイメージしやすいようご紹介します。

まず押さえたい前提:稲敷市に鉄道駅はない
稲敷市の交通を考えるうえで最初に押さえておきたいのが「市内に鉄道の駅がない」という点です。稲敷市の移住定住ポータルサイト「稲しき家族」でも、この点は正直に案内されています(出典:稲敷市移住定住ポータルサイト「稲しき家族」)。周辺の土浦市・牛久市・龍ケ崎市・成田市(千葉県)にはいずれも鉄道駅があり、稲敷市はそれらの駅とバス・車で結ばれる立地です。
面積205.81km²という広い市域(出典:稲敷市公式ホームページ「位置と地勢」)の中で、江戸崎・新利根・桜川・東の4エリアそれぞれに暮らしがあるため、「駅からの距離」ではなく「バス路線や道路網とどう付き合うか」が住まい選びの実質的なポイントになります。
電車・バスでのアクセス
稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」によると、市内を運行する路線バス・コミュニティバスは次のとおりです(令和8年4月1日時点の情報)。
JRバス関東「霞ヶ浦線」(土浦駅⇔江戸崎)
JR常磐線「土浦駅」から江戸崎停留所まで約45分で結ぶ主要路線です。令和8年4月1日にダイヤが改正されています。土浦駅で常磐線に接続するため、東京方面へ向かう際の起点になります(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。
稲敷エリア広域バス(ひたち野うしく駅⇔江戸崎)
JR常磐線「ひたち野うしく駅」から奥野生涯学習センター・稲敷市役所を経由して江戸崎まで約50分で結びます(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。牛久市方面から通う・通学するケースでも使われる路線です。
関東鉄道「江戸崎・龍ケ崎市駅線」
龍ケ崎市駅(旧・佐貫駅)と江戸崎を結ぶ路線で、令和7年10月1日にダイヤが改正されました。平日は江戸崎発・龍ケ崎市駅発とも各1便のみで、土日祝日は運休です(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。本数が限られる点は事前に押さえておく必要があります。
東京駅への高速バス
関東鉄道の高速バスが東京駅との間を平日1往復・土日祝日3往復運行しています(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。都心への直行手段として利用できますが便数は多くないため、通勤で毎日使うというよりは、都内へ出かける際の選択肢の一つと考えるのが現実的です。
桜東バス・ブルーバス・コミュニティバス
このほか、江戸崎と佐原駅(千葉県)を結ぶ「桜東バス」、江戸崎と浮島・神宮寺地区などを結ぶ「ブルーバス」、江戸崎西地区・上君山地区を回る「コミュニティバス」が運行しています。いずれも地域内の生活路線という性格が強く、江戸崎の市街地を拠点に各地区へ向かうダイヤが組まれています(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。
あずまコミュニティバス(旧東町エリア)
旧東町エリアでは「あずまコミュニティバス」が幸田車庫を拠点に、月・木曜日ルート、火・金曜日ルート、水曜日ルートと曜日ごとに異なる集落を回る形で運行しています(土日祝日は全ルート運休)。大杉神社がある阿波地区など、幹線道路から離れた集落をきめ細かく結ぶ役割を担っています(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。

車でのアクセス(圏央道・稲敷インターチェンジ)
自動車の場合、稲敷市公式ホームページ「交通アクセス」では次のルートが案内されています。
- つくば・東京方面から:常磐自動車道つくばJCT→首都圏中央連絡自動車道「稲敷IC」→県道稲敷阿見線経由、約2.5km
- 土浦方面から:常磐自動車道桜土浦IC→国道354号・国道125号バイパス・県道新利根江戸崎線経由、約24km・約30分
- 成田方面から:東関東自動車道成田IC→国道295号・国道408号・県道新利根江戸崎線経由、約26km・約35分
圏央道の「稲敷インターチェンジ」が市内にあることが稲敷市の交通における最大の強みです。つくば・東京・成田のいずれの方面にも高速道路でアクセスでき、日常の移動だけでなく茨城空港・成田空港への行き来もしやすい立地といえます(出典:稲敷市公式ホームページ「交通アクセス」)。
日常の買い物・通勤・通学は自家用車が中心になる暮らし方が基本です。バス路線は複数ありますが本数が限られるため、車を持たない生活は現実的にはハードルが高い点は、移住・住み替えを検討する際に押さえておきたいポイントです。
エリア別に見る「バス停・道路との距離感」
稲敷市は2005年の合併で誕生した4つの旧町村エリア(江戸崎・新利根・桜川・東)から構成されています。エリアによってバス路線・道路網との距離感が異なります。
江戸崎エリア(市の中心市街地)
市役所や江戸崎体育館、商業施設が集まる中心市街地で、霞ヶ浦線・稲敷エリア広域バス・龍ケ崎市駅線など主要路線の発着点になっています。稲敷市内では最もバスの選択肢が多いエリアです。
新利根エリア
新利根川流域の農業地帯で、桜東バス「新利根・神崎線」がJA稲敷直売所と江戸崎・下総神崎駅方面を結んでいます。田園地帯が広がるため、車での移動が生活の基本になります。
桜川エリア
霞ヶ浦沿いに位置し、和田公園などの自然スポットがあります。ブルーバス「浮島線」「神宮寺線」が江戸崎とこのエリアを結んでいます。
東エリア(旧東町)
大杉神社がある阿波地区を含むエリアで、幹線バス路線から離れた集落は「あずまコミュニティバス」が曜日別ルートでカバーしています。市内でも特にバス本数が限られるため、車での移動を前提に考える必要があります。
住まい選び・売却時に交通アクセスをどう考えるか
不動産の売却・購入を検討する際、「駅から徒歩何分」という指標がそのまま使えないのが稲敷市の特徴です。かわりに重視されやすいのが、①霞ヶ浦線・広域バスの停留所までの距離、②圏央道インターチェンジまでの所要時間、③日常の買い物先(土浦市・つくば市・龍ケ崎市など)までの車移動時間、の3点です。
広い土地・農地付きの住宅が多い稲敷市では、「駅近」ではなく「圏央道インター近く」「幹線道路沿い」といった条件が査定額や売れやすさに影響することがあります。売却をご検討の際は、こうした稲敷市ならではの評価ポイントを踏まえて相談できる、地域に詳しい不動産会社に相談することをおすすめします。
稲敷市の住みやすさ全般(子育て・地価・防災など)については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
また、広い土地・農地付き物件や、人口減少エリアでの現実的な売却方法については以下もあわせてご覧ください。
稲敷市の空き家・訳あり物件、売れる?|人口減エリアの現実的な売り方【2026】
稲敷市に関するよくある質問
Q1. 稲敷市に鉄道駅はありますか?
稲敷市内に鉄道の駅はありません。JR常磐線の土浦駅・ひたち野うしく駅などから、路線バスやコミュニティバスを乗り継いでアクセスするのが基本です(出典:稲敷市公式ホームページ「交通アクセス」)。
Q2. 土浦駅から稲敷市の中心部(江戸崎)までどのくらいかかりますか?
JRバス関東 霞ヶ浦線で土浦駅から江戸崎停留所まで約45分が目安です。さらに市中心部まではコミュニティバスで10〜15分程度かかります(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。
Q3. 東京駅への直通バスはありますか?
関東鉄道の高速バスが平日1往復・土日祝日3往復運行しています。詳細な時刻は関東鉄道の公式情報でご確認ください(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。
Q4. 車で移動する場合、圏央道は使えますか?
使えます。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の「稲敷インターチェンジ」が市内にあり、つくば方面・東京方面・成田方面いずれへも比較的スムーズにアクセスできます(出典:稲敷市公式ホームページ「交通アクセス」)。
Q5. 集落から幹線バス停までの移動手段はありますか?
「あずまコミュニティバス」が月〜金曜日に曜日別ルートで運行し、幸田車庫を拠点に各集落と結んでいます(土日祝日は運休)。このほか桜東バス・ブルーバスなどの地域路線もあります(出典:稲敷市公式ホームページ「公共交通(路線バス)」)。
Q6. 車を持たない生活は可能ですか?
バス路線は複数ありますが本数が限られるため、日常の買い物・通院・通勤を考えると自家用車があると生活の自由度が大きく上がります。移住・住み替えの際は車を前提とした生活設計をおすすめします。
まとめ
稲敷市には鉄道駅がなく、JRバス関東の霞ヶ浦線・稲敷エリア広域バスなど複数のバス路線と、圏央道稲敷インターチェンジを軸にした車移動が生活の基本になります。本数が限られる路線もあるため、日常の買い物・通勤・通学を考えると自家用車を前提とした暮らし方が現実的です。一方で、圏央道を使えばつくば・東京・成田方面へのアクセスは比較的スムーズで、広い土地でゆとりある暮らしを求める方にとっては選択肢になるまちといえます。
稲敷市での住まい探しや、ご実家・農地付き物件の売却・査定に関するご相談は、地域に詳しいハウスドゥ つくば研究学園都市店へお気軽にお問い合わせください。
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