「相続した実家が未登記だった」「増築部分を登記していないまま何十年も経ってしまった」——そんな状況で、「未登記の建物でも固定資産税はかかるの?」と不安を感じている方は、茨城県・つくば市にも少なくありません。

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結論から言えば、未登記建物でも固定資産税は課税されます。登記と課税は別の制度であり、自治体は独自に建物の存在を調査して課税を行うからです。さらに、未登記のまま放置し続けると、売却・相続・担保設定が難しくなるリスクもあります。

この記事では、未登記建物と固定資産税の関係を基礎からわかりやすく解説したうえで、相続や空き家問題、売却を検討している方に向けて、具体的な対処法まで詳しくお伝えします。

未登記建物・空き家・相続不動産の売却相談はハウスドゥ つくば研究学園都市へ

目次
  1. 【早く知りたい人向け】未登記建物と固定資産税:ポイントまとめ
  2. 未登記建物とは?登記されていない家屋の基礎知識
    1. 建物の登記とは何か
    2. 未登記建物が生まれる主な原因(相続・増改築・古い建物)
    3. つくば市・茨城県にも多い未登記建物の実態
  3. 未登記建物でも固定資産税はかかる?結論を先にお伝えします
    1. 登記の有無と課税は別の話——自治体が独自に調査する仕組み
    2. 固定資産税の課税対象になる建物の条件
    3. 未登記でも課税される理由を図解で解説
  4. 未登記建物の固定資産税、誰が払う義務を負うのか
    1. 現所有者に課税される原則
    2. 相続した場合——登記がなくても市への届出が必要
    3. つくば市での未登記家屋の所有者変更の手続き
  5. 相続した未登記建物の固定資産税——よくあるトラブルと対処法
    1. 親名義のまま放置すると何が起きるか
    2. 固定資産税の納税義務者変更の届出方法
    3. 未登記建物を相続放棄したい場合の注意点
  6. 未登記建物を放置し続けるとどうなる?3つのリスク
    1. リスク① 売却・担保設定が難しくなる
    2. リスク② 相続のたびにトラブルが拡大する
    3. リスク③ 空き家問題・特定空き家に認定されるリスク
  7. 未登記建物を登記するには?手続きの流れと費用の目安
    1. 表題登記・所有権保存登記とは
    2. 土地家屋調査士・司法書士に依頼する場合の費用相場
    3. 自分で登記申請する場合のポイント
  8. 未登記建物ごと不動産を売却する方法——つくば市・茨城県の場合
    1. 未登記建物付き土地の売却は可能か
    2. 仲介と買取、どちらが向いているか(比較表)
    3. ハウスドゥ つくば研究学園都市に相談するメリット
  9. 未登記建物の固定資産税、よくある疑問を深掘り(解体・売買・時効)
    1. 未登記建物を解体した場合、固定資産税はどうなるか
    2. 未登記のまま売買はできるか
    3. 固定資産税に時効はあるか
    4. 放置のリスクや失敗例をさらに詳しく知りたい方へ
  10. まとめ:未登記建物の固定資産税と売却について知っておくべきこと
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 未登記建物でも固定資産税は必ず払わないといけませんか?
    2. Q2. 固定資産税を払っていれば、登記しなくても問題ないですか?
    3. Q3. 相続した家が未登記だとわかったら、まず何をすればいいですか?
    4. Q4. 未登記のまま売却することはできますか?
    5. Q5. 未登記建物の売却をハウスドゥに相談するとどうなりますか?
    6. Q6. つくば市で未登記建物の固定資産税について相談できる公的な窓口はありますか?

【早く知りたい人向け】未登記建物と固定資産税:ポイントまとめ

項目 登記済み建物 未登記建物
固定資産税の課税 あり あり(同じくかかる)
課税の根拠 登記情報+現地調査 自治体の現地調査のみ
売却のしやすさ 比較的スムーズ 手続きが複雑・困難になることも
相続時の手続き 相続登記が必要 表題登記→所有権保存登記など、ケースに応じた手続きが必要(または買取活用)
担保・融資 金融機関の担保設定可能 登記がないと抵当権の設定が難しい(融資を受けにくい)
空き家リスク 管理次第 管理不全空家等・特定空家等で勧告を受けると住宅用地特例の対象外になるリスク(登記の有無とは別の問題)
つくば市での相談先 ハウスドゥ つくば研究学園都市(0120-565-072)

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未登記建物とは?登記されていない家屋の基礎知識

建物の登記とは何か

不動産には「土地」と「建物」があり、それぞれ法務局(登記所)に登録する「登記」という制度があります。建物の登記には大きく分けて2種類あります。ひとつは「表題登記(表示登記)」で、建物の物理的な情報(所在・構造・床面積など)を記録するものです。もうひとつは「所有権保存登記」で、誰がその建物を所有しているかを公示するものです。

本来、新築した建物は完成後1ヶ月以内に表題登記を申請する義務が不動産登記法によって定められています(第47条)。しかし、過去には登記をしていない建物が数多く建てられており、現在もそのまま放置されているケースが全国各地に残っています。つくば市をはじめとする茨城県内でも、古い農家住宅や増改築された建物に未登記のものが少なくありません。

未登記建物とは、この登記がされていない状態の建物のことを指します。登記簿(不動産登記簿)には記録されていないため、法的には「存在が公示されていない建物」となります。ただし、物理的には存在しているわけですから、課税や管理の問題が消えるわけではないのです。

未登記建物が生まれる主な原因(相続・増改築・古い建物)

未登記建物がどのように発生するのか、主な原因を整理しておきましょう。

  • 相続を機に表面化・引き継がれるケース:建物そのものの登記(表題登記)がされていない場合、親や祖父母が亡くなっても、名義変更すべき登記記録がありません。なお、登記済みの建物で故人名義のまま相続登記をしていない場合は「未登記」ではなく「名義変更の未了」という別の状態で、手続きも異なります(相続登記は2024年4月から義務化されています)。
  • 増改築・離れの未登記:母屋は登記されているが、後から建てた車庫・倉庫・離れ・増築部分が未登記のままになっているケースです。特に農村部ではよく見られます。
  • 古い年代の建築物:昭和30〜40年代に建てられた建物の中には、当時の意識の低さや手続きの煩雑さから最初から登記されなかったものがあります。
  • 住宅ローンを使わなかった建物:金融機関から融資を受けずに自己資金で建てた場合、担保設定の必要がないため、登記を省略してしまうことがありました。

相続した家が未登記だと気づいた高齢男性のイメージ

つくば市・茨城県にも多い未登記建物の実態

未登記建物の割合を示す公的な統計は、ここでは数字を掲げません。ただし、茨城県のような農地・農家住宅の多い地域では、農業用倉庫や附属建物などが未登記のまま残っている例があります。つくば市は研究学園都市として新興住宅地のイメージが強い一方、市内には昔からの集落や農地も多く残っており、旧来の建物に未登記のものが点在しています。

「実家の建物が登記されているかどうかわからない」という方は、法務局で登記事項証明書(登記簿謄本)を取得するか、固定資産税の納税通知書に記載されている課税対象の内容を確認することで、おおよその状況を把握することができます。ただし、固定資産税を支払っている=登記されている、というわけではありません。この点については次の章で詳しく解説します。

未登記建物でも固定資産税はかかる?結論を先にお伝えします

登記の有無と課税は別の話——自治体が独自に調査する仕組み

未登記建物であっても、固定資産税は課税されます。これは多くの方が誤解されている点です。「登記していないから税務署にバレていないはず」と考えている方もいらっしゃいますが、固定資産税の課税は登記情報だけをもとにしているわけではありません。

固定資産税は地方税法に基づき、市町村(東京23区は都)が課税する地方税です。課税の対象は「土地・家屋・償却資産」であり、家屋については登記の有無に関係なく、実際に建物が存在するかどうかで判断されます。自治体(市区町村)は毎年、航空写真や現地調査によって管内の建物を独自に把握しており、未登記であっても存在が確認された建物には課税台帳(家屋課税台帳)に登録したうえで固定資産税を課税するのです。

つくば市においても、市の固定資産税担当部署が定期的に現況調査を行っており、未登記建物であっても発見された時点で課税対象として登録される仕組みになっています。

固定資産税の課税対象になる建物の条件

すべての建造物が固定資産税の課税対象になるわけではありません。一般的に、以下の条件を満たす建物が「家屋」として課税対象になると考えられています。

  • 屋根があること:雨露をしのげる屋根(外気を遮断できる状態)があること
  • 三方以上の壁があること:外部と遮断された空間になっていること
  • 土地への定着性があること:基礎等により土地に固定されていること
  • 用途性があること:居住・作業・貯蔵などに利用できる状態にあること

これらの条件を満たしていれば、たとえ登記されていなくても、プレハブ小屋・倉庫・車庫・離れなども課税対象になり得ます。逆に言えば、屋根がない、三方の壁がない、または建物としての用途をほぼ失っている廃屋状態であれば、課税対象から外れる場合もありますが、これは自治体の判断によるため、一概には言えません。

未登記でも課税される理由を図解で解説

なぜ登記のない建物に課税できるのか、もう少し詳しく整理しましょう。固定資産税の仕組みを理解するカギは「登記制度(法務局)」と「課税制度(自治体)」が完全に別々のシステムである点です。

制度 管轄 目的 登記との関係
不動産登記制度 法務局(国) 権利関係の公示・取引の安全確保 登記が基本
固定資産税課税制度 市区町村(自治体) 固定資産の存在に対する課税 登記の有無を問わず現況で判断

自治体は独自の「家屋課税台帳」を管理しており、ここに登録された建物に対して固定資産税が課されます。この台帳への登録は、登記情報だけでなく現地調査・航空写真・建築確認申請のデータなども参照して行われます。そのため、「登記していないからバレない」という考えは成立しないのです。

なお、まれに未登記かつ課税台帳にも未登録の建物が存在する場合がありますが、その場合でも発見され次第、これまでに分(時効の範囲)にさかのぼって課税される可能性があります。いずれにせよ、未登記だからといって税金が免除されるわけではないと理解しておきましょう。

未登記建物の固定資産税、誰が払う義務を負うのか

現所有者に課税される原則

固定資産税は、原則として毎年1月1日時点での所有者に課税されます(地方税法第343条)。登記されている建物の場合は登記名義人が所有者として扱われますが、未登記建物の場合は登記情報がないため、自治体が独自に「現所有者」を特定して課税します。

自治体が現所有者を特定する方法としては、建築確認申請の記録、近隣住民への聞き取り調査、公共料金の契約者情報(自治体によって異なる)、相続人調査などが挙げられます。相続が発生した場合でも、名義変更の届出がなければ亡くなった方の名前で課税通知が届き続けることがあり、相続人がそれを受け取って支払い続けているケースも少なくありません。

相続した場合——登記がなくても市への届出が必要

親や祖父母が亡くなって建物を相続した場合、たとえ登記名義が被相続人(亡くなった方)のままであっても、固定資産税の課税は相続人へ引き継がれます。自治体は所有者の変更を把握するための届出・申告の仕組みを設けており、未登記の場合は市区町村への届出がなければ所有者の変更を把握できないとされています。つくば市では「未登記家屋所有者変更届」の案内があります。

この届出を怠ると、課税通知が故人の宛名で送られ続け、相続人が気づかないまま滞納してしまうケースがあります。また、複数の相続人がいる場合、誰が固定資産税を負担するかという問題が後々のトラブルにつながることもあります。

相続した未登記建物の固定資産税について悩む高齢女性

つくば市での未登記家屋の所有者変更の手続き

つくば市の公式案内では、登記のない(未登記の)家屋の所有者は、市の家屋補充課税台帳に登録された人とされています。相続や売買などで所有者が変わった場合は、財務部資産税課へ「未登記家屋所有者変更届」を提出します(つくば市公式サイト、2026年2月10日更新のページに基づく)。手続きの大まかな流れは以下の通りです。

  1. つくば市のウェブサイトから「未登記家屋所有者変更届」の様式を入手する(受付方法や提出先は財務部資産税課に確認する)
  2. 届出書に現所有者の住所・氏名・連絡先、対象家屋の所在などを記載する
  3. 相続の場合は、遺産分割協議書や遺言書などの写し、相続人全員の印鑑登録証明書の写し、相続関係説明図、被相続人の出生から死亡までの戸籍などを添付して提出する(法務局の法定相続情報一覧図を添付する場合は、相続関係説明図と戸籍を省略できるとされています。詳細は市の案内を確認してください)
  4. 届出を受け付けた時期により、新しい所有者への課税が始まる年度が変わる(4月1日から1月1日までの受付は翌年度から、1月2日から3月31日までの受付は翌々年度から。いずれも受付日が基準で、遅れて届け出ても過去の年度にはさかのぼって訂正されないとされています)

なお、この届出は固定資産税の課税上の所有者を変えるためのもので、法務局で行う登記とは別の手続きです。つくば市の公式案内でも、法務局で相続登記の手続が終わったとしても、未登記の固定資産は所有者を変えることができない(市への届出が必要)とされています。逆に、市への届出で課税通知の宛名が変わっても、第三者への対抗力(売却や担保設定ができる権利)は生まれません。登記のある資産で名義人が亡くなっている場合には「相続人代表者指定変更届」など別の案内もあるため、どの届出が必要かは資産税課に確認してください。固定資産税の支払い義務を果たしつつ、並行して登記手続きや売却の検討を進めることが重要です。

相続した未登記建物の固定資産税——よくあるトラブルと対処法

親名義のまま放置すると何が起きるか

「とりあえず固定資産税だけ払い続ければいいか」と考えて、親名義のまま未登記建物を放置しているケースは茨城県内でも珍しくありません。しかし、名義と所有の実態が乖離した状態を放置し続けると、時間の経過とともに問題が深刻化します。

まず、相続人が増えるほど権利関係が複雑になります。祖父の代から建物が未登記のまま、親の代でも権利関係が整理されないうちに親が亡くなると、今度は祖父と親の両方の相続が重なり、権利関係に関わる人の数が飛躍的に増えます(登記済みの建物の相続登記をしないまま次の相続が起きる場合とは状況が異なり、手続きも別です)。遠方に住む親族、連絡が取れない相続人、すでに亡くなっている相続人の子など、解決が困難な状況に陥ることも珍しくありません。

次に、建物が老朽化して「特定空家等」「管理不全空家等」として指導・勧告を受けるリスクがあります。つくば市を含む市区町村は、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、危険な状態などの空き家に対して指導や勧告を行うことができます。国土交通省の案内では、指導に従わず勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例(土地の税負担の軽減措置)の対象から外れるとされています。外れた場合の税額の増え方は、土地の広さや評価額などで異なり、一律に何倍になると決まっているわけではありません。

さらに、売却・活用の機会を逃し続けるという経済的損失も見逃せません。不動産市場は常に動いており、つくば市周辺も近年は土地需要が高まっています。放置することで建物の価値は下がり、解体費用だけがかかるという状況になりかねません。

固定資産税の納税義務者変更の届出方法

相続した未登記建物について、固定資産税の課税上の所有者を正しく変更するためには、前述の未登記家屋所有者変更届に添える書類として、以下のようなものを揃えておくとスムーズです(必要書類は事案により異なるため、提出前に市の案内を確認してください)。

  • 相続関係説明図:被相続人と相続人の関係を整理した書類
  • 戸籍謄本・除籍謄本:相続関係を証明するもの
  • 遺産分割協議書(ある場合):誰がその建物を相続したかを明記したもの
  • 相続人全員の印鑑登録証明書(写し):協議書に添付する場合
  • 法定相続情報一覧図(取得している場合):市の案内では、添付すると相続関係説明図と戸籍の一部を省略できるとされています

つくば市の場合、これらの書類をもとに市の担当部署(財務部資産税課)が確認を行い、固定資産税の課税名義を変更します。手続きに不安がある方は、市役所の資産税課の窓口で相談するほか、司法書士・行政書士への依頼も選択肢のひとつです。費用は依頼内容によって異なるため、事前に見積もりを確認してください。

未登記建物を相続放棄したい場合の注意点

「未登記の空き家を相続したくない」という理由で相続放棄を検討する方もいらっしゃいます。相続放棄自体は法的に認められた権利ですが、注意しなければならない点がいくつかあります。

まず、相続放棄は相続を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申し立てを行う必要があります。期限を過ぎると単純承認(すべての遺産を相続する)とみなされます。また、相続放棄をしても、他の相続人が相続するか、全員が放棄した場合は相続財産清算人が選任されるまでの間、相続財産の管理義務が継続する可能性があります(2023年民法改正により管理義務の範囲は一部緩和)。

未登記建物を含む不動産の相続放棄を検討する場合は、弁護士や司法書士に早めに相談することをおすすめします。また、放棄よりも「売却して整理する」という選択肢のほうが経済的に有利なケースも多くあります。ハウスドゥ つくば研究学園都市では、未登記建物を含む不動産の売却についても無料でご相談を承っています。

未登記建物を放置し続けるとどうなる?3つのリスク

空き家・未登記建物のイメージ

リスク① 売却・担保設定が難しくなる

未登記建物を放置し続ける最大のデメリットのひとつが、不動産として売却・活用が難しくなりやすい点です。未登記のままでも売買契約を結ぶこと自体は可能ですが(詳しくは後述の「未登記のまま売買はできるか」をご覧ください)、登記簿で建物の所有者を確認できないため、買主が購入に慎重になりやすく、買主が住宅ローンを使う場合は金融機関が建物の登記を求めるのが一般的です。

また、未登記の建物は、そのままでは抵当権を設定しにくく、融資の担保として使いにくくなります。住宅ローンや事業融資で土地と建物を担保に入れようとしても、建物の登記がなければ担保として扱われにくいのが一般的です。これは相続した建物を活用したいと考えている方にとって大きな障壁になります。

ただし、買取専門業者(ハウスドゥのような不動産会社)であれば、未登記建物を含む土地ごと買取対応できる場合があります。仲介(個人への売却)では買主の融資が難しい場合でも、買取であれば売却を進められることがあります。条件は物件ごとに異なるため、早期に専門家へ相談することが重要です。

リスク② 相続のたびにトラブルが拡大する

未登記建物は「誰のものか」が法律的に不明確な状態です。一世代なら家族間の暗黙の了解で管理できていても、世代が変わるたびに相続人が増え、権利関係が複雑になっていきます。

たとえば、祖父が建てた未登記建物が、祖父→父(未登記のまま)→現在の自分(未登記のまま)と引き継がれてきた場合、厳密には祖父の相続人全員(叔父・叔母・いとこなど)に権利が及んでいる可能性があります。このような状態で売却しようとすると、全員の同意が必要になるため、一人でも反対すれば手続きが止まってしまいます。

2024年4月から施行された相続登記の義務化(不動産登記法改正)により、登記済みの不動産を相続した場合は、相続により所有権を取得したことを知った日から3年以内に相続登記をしないと過料(10万円以下)が課せられる可能性があります(施行前の相続にも経過措置があります)。建物の登記記録がない未登記建物は、登記済みの建物の相続登記とは手続きが異なります。表題登記や相続人名義での所有権保存登記など、どの手続きがどの順序で必要になるかは事案によって変わるため、個別の手続きは土地家屋調査士・司法書士に確認し、早めに状態を整理しておくことをおすすめします。

リスク③ 空き家問題・特定空き家に認定されるリスク

未登記建物は管理が行き届かないまま空き家化することがあり、「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づく特定空家等・管理不全空家等として指導・勧告を受けるリスクがあります(登記の有無そのものが要件ではなく、建物の管理状態が問われます)。

特定空家等とは、倒壊の危険性がある、著しく衛生上有害な状態にある、景観を損なっているなどの状態にある空き家のことで、市区町村が判断します。管理不全空家等は、そのまま放置すると特定空家等になるおそれがある状態の空き家を指します。主な流れと措置は次の通りです。

  • まず市区町村から指導を受ける
  • 指導に従わず勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例の対象から外れる(指定や指導を受けただけで直ちに外れるわけではなく、増額の程度も土地ごとに異なります)
  • さらに命令や代執行(行政による強制的な解体)の対象となる場合があり、その費用を所有者に請求されることがある

つくば市でも空き家対策に力を入れており、管理不全な空き家への対応を強化しています。「とりあえず税金だけ払っていれば大丈夫」という状況は、今後ますます通用しなくなってきています。早めに売却・解体・活用のいずれかの方向で動き出すことが、経済的にも社会的にも賢明な選択です。

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未登記建物を登記するには?手続きの流れと費用の目安

表題登記・所有権保存登記とは

未登記建物を正式に登記するためには、大きく分けて2つのステップが必要です。

ステップ1:表題登記(建物表題登記)
表題登記とは、建物の物理的な情報(所在・種類・構造・床面積)を登記簿に初めて記録する手続きです。この手続きを専門とするのが土地家屋調査士です。未登記建物を調査・測量し、法務局へ申請書類を提出します。登記が完了すると、建物に「家屋番号」が付与されます。

ステップ2:所有権保存登記
表題登記が完了したら、次に所有権保存登記を行います。これは誰がその建物の所有者であるかを公示する手続きで、司法書士が担当することが多いです。所有権保存登記まで済ませると、建物を担保に融資を受けやすくなり、第三者に対して自分が所有者であることを主張(対抗)しやすくなります。なお、未登記のままでも売買契約を結ぶこと自体は可能です(後述)。

相続した未登記建物では、被相続人名義の登記記録がないため、一般に「相続を原因とする所有権移転登記」ではなく、表題登記のあとに相続人名義で所有権保存登記を行う形になる場合があります(被相続人名義の表題登記・保存登記がすでにあるか、誰を所有者とするかなど、事案により異なります)。手続きの順序や必要書類については、土地家屋調査士・司法書士に相談するのが確実です。

土地家屋調査士・司法書士に依頼する場合の費用相場

未登記建物の登記にかかる費用の目安を整理します。費用は建物の規模・構造・所在地・書類の状況によって異なります。

手続き 依頼先 費用の目安
建物表題登記 土地家屋調査士 建物の規模・状況により異なる(事務所ごとの見積もりで確認)
所有権保存登記 司法書士 報酬は事務所により異なる+登録免許税
相続登記(登記済み建物の所有権移転) 司法書士 報酬は事務所により異なる+登録免許税
登録免許税(所有権保存) — 固定資産税評価額×0.4%
登録免許税(相続登記) — 固定資産税評価額×0.4%

たとえば、固定資産税評価額が800万円の建物の場合、登録免許税は約3万2,000円(800万円×0.4%)となります。これに専門家への報酬が加わります。総額は建物や依頼内容で大きく変わるため、複数の事務所で見積もりを取って比較してください。なお、相続登記の義務については、2024年4月から「相続人申告登記」という簡易な制度も利用できるようになっています。

自分で登記申請する場合のポイント

費用を節約したい方は、自分で登記申請を行うことも可能です。ただし、建物表題登記は測量や図面作成が必要なため、専門知識がないと難しい場合があります。一方、所有権保存登記・相続登記については、法務局の窓口やオンラインサービス(登記・供託オンライン申請システム)を利用して自分で申請する方も増えています。登記の際に法務局へ提出する申請書の様式は法務局のホームページからダウンロードできます。

法務省が提供する「法務局の登記相談窓口」では、事前予約制で登記手続きに関する相談を無料で受け付けています。茨城県では水戸地方法務局(水戸市)または土浦支局などが最寄りの窓口になります。つくば市内から相談に行く場合は土浦支局が便利です。

ただし、登記手続きに時間や手間をかけるより、そのまま不動産会社に売却を相談するほうがトータルで有利なケースも多くあります。登記費用の支出を最小化しながら売却する方法については、次のセクションで詳しく解説します。

未登記建物ごと不動産を売却する方法——つくば市・茨城県の場合

未登記建物・相続不動産の買取による売却

未登記建物付き土地の売却は可能か

「未登記建物があるとそのままでは売れないのでは?」と心配される方も多いのですが、未登記建物が存在する状態でも不動産の売却は可能です。ただし、通常の仲介売却(一般の買主への売却)では、買主が住宅ローンを利用しようとすると金融機関が未登記建物を担保として認めないため、ローンが通らないという問題が発生することがあります。

このような場合、売主側で事前に登記手続きを行うか、または現金で購入できる不動産投資家や買取専門業者に売却するという方法が現実的です。特に買取専門業者への売却(不動産買取)は、登記の問題をはじめ、建物の状態・相続の未完了・権利関係の複雑さといった様々な「難あり」状況でも対応できる場合があり、検討する価値があります。

茨城県・つくば市エリアでは、ハウスドゥ つくば研究学園都市が相続不動産・未登記建物・空き家の売却相談に対応しています。まずは査定だけでも、お気軽にご連絡ください。

仲介と買取、どちらが向いているか(比較表)

未登記建物を含む不動産の売却方法として、大きく「仲介売却」と「不動産買取」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットを整理します。

比較項目 仲介売却 不動産買取(ハウスドゥ)
売却価格 市場相場に近い価格が期待できる 仲介より低くなることが多い(物件や条件により異なる)
売却スピード 数ヶ月〜1年以上かかることも 仲介より早く進むことが多い(条件により異なる)
未登記建物の対応 買主のローンが通らず成約しにくい 未登記のままでも買取可能(当社確認前提)
相続未完了物件 権利関係が複雑な場合は成約困難 権利関係の状況をうかがったうえで、対応できるか個別にご相談ください
建物の状態 リフォームや清掃が必要な場合も 現状のまま(残置物・古家付き)でもOK
仲介手数料 上限は、成約価格が400万円超の場合「成約価格×3%+6万円」に消費税を加えた額(税込では成約価格×3.3%+6.6万円)です。800万円以下の物件には、売主・買主の一方から最大33万円(税込)まで受け取れる特例があり、あらかじめ合意しておくことが重要とされています。詳しくは国土交通省の案内で確認してください。 不要(ゼロ)
こんな方に向いている 時間に余裕があり、できるだけ高く売りたい方 早期解決・手間なし・複雑な事情がある方

未登記建物を抱えている場合、仲介では買主が見つかりにくく、長期間売れ残るリスクがあります。一方、買取専門のハウスドゥであれば、現状の状態をしっかり確認したうえで、迅速に価格をご提示します。固定資産税の負担が続く前に、早めにご相談いただくことをおすすめします。

ハウスドゥ つくば研究学園都市に相談するメリット

ハウスドゥ つくば研究学園都市 店長 宗像重樹

ハウスドゥ つくば研究学園都市は、つくば市・土浦市・牛久市をはじめとする茨城県南エリアの不動産売却に特化した専門店です。相続・未登記・空き家・離婚など、複雑な事情を抱えた不動産の売却相談に対応しています。

  • 未登記建物のご相談に対応:登記前でも査定・買取のご相談が可能です(条件によります)
  • 相続に関する専門知識:相続登記の義務化など最新の法改正情報もしっかりキャッチアップ
  • 査定は完全無料・秘密厳守:査定したからといって売却を強制することはありません
  • 年中無休・8:00〜21:00対応:お仕事帰りや週末でも相談可能
  • LINE相談対応:まずはLINEでお気軽にご連絡ください
  • ハウス・リースバックにも対応:住みながら売却するリースバックのご提案も可能

住みながら売却できるハウス・リースバック

「まだ売ると決めたわけではないけれど、どんな選択肢があるか知りたい」という段階でも大歓迎です。まずは現状の建物・土地の状態をお聞かせいただき、最適な方向性を一緒に考えます。つくば市・茨城県全域の不動産売却は、ハウスドゥ つくば研究学園都市にお任せください。

ハウスドゥ つくば研究学園都市 店舗外観

未登記建物の固定資産税、よくある疑問を深掘り(解体・売買・時効)

ここまでは「未登記建物に固定資産税がかかる仕組み」と「つくば市での売却の進め方」を中心に解説してきました。ここからは、実際に相談を受けるなかでよく聞かれる3つの疑問——「解体したら税金はどうなるか」「未登記のまま売買できるか」「税金の時効はあるか」——について、制度に基づいて整理します。

未登記建物を解体した場合、固定資産税はどうなるか

建物を取り壊すと、その年の翌年からは建物分の固定資産税はかかりません。ただし、注意が必要なのは「壊せば自動的に課税が止まる」わけではないという点です。登記済みの建物であれば、解体後1か月以内に法務局へ「建物滅失登記」を申請する義務が不動産登記法で定められています(申請を怠ると10万円以下の過料の対象になり得ます)。一方、未登記建物にはそもそも登記記録がないため滅失登記は発生しませんが、代わりに市区町村の固定資産税担当窓口(つくば市では資産税課)へ連絡・届出をする必要があります(様式や方法は市の案内に従ってください)。この届出をしないと、自治体側は建物が現存すると判断したままになり、解体後も課税明細書に建物分の税額が残り続けることがあります。また、更地になると住宅用地特例(固定資産税が最大6分の1に軽減される特例)が外れるため、土地の税額は上がる点もあわせて把握しておく必要があります。

未登記のまま売買はできるか

結論として、未登記建物のまま売買契約を結ぶこと自体は法律上可能です。ただし、実務上はいくつかの制約があります。買主が住宅ローンなどの融資を利用する場合、金融機関は担保として抵当権を設定するために建物の登記を求めるのが一般的で、未登記のままでは融資が下りにくくなります。また、未登記のままでは買主が第三者に「自分がこの建物の所有者である」と法的に主張(対抗)することが難しく、後々のトラブルの火種になり得ます。そのため、仲介による売却では決済までに表題登記・所有権保存登記を済ませるよう求められるケースが多く、それが難しい場合は当社のような買取専門店に「未登記のまま」買い取ってもらい、登記手続きは買主側で行うという方法が現実的な選択肢になります。

固定資産税に時効はあるか

地方税法上、固定資産税の徴収権には消滅時効の定めがあり、原則として法定納期限の翌日から5年間行使しないと時効により消滅するとされています。ただし、これは「5年逃げ切れば得をする」という制度ではありません。未登記建物が調査で発覚した場合、自治体は時効にかかっていない直近の年度分をさかのぼって課税(遡及課税)することができ、あわせて延滞金も発生します。「登記していなければ税務調査が入らない」という考え方は誤りで、航空写真や現地調査、家屋の新増築の把握などによって未登記建物はいずれ発見される可能性が高い、という前提で対応を検討することをおすすめします。

放置のリスクや失敗例をさらに詳しく知りたい方へ

登記していない建物を放置した場合に実際に起こりやすい5つのリスクや、遡及課税・相続トラブルの具体的な失敗例については、「登記していない建物の固定資産税、放置は危険!5年遡及も」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

まとめ:未登記建物の固定資産税と売却について知っておくべきこと

この記事では、未登記建物と固定資産税の関係について詳しく解説してきました。最後に要点を整理します。

  • 未登記建物でも固定資産税はかかります。自治体は独自調査で建物の存在を把握し、登記の有無にかかわらず課税します。
  • 相続した場合は、市への届出が必要です。つくば市では未登記家屋所有者変更届の案内があり、法務局の相続登記とは別の手続きです。
  • 未登記のまま放置すると、売却・担保設定が難しくなる、相続トラブルが拡大する、勧告を受けると固定資産税の住宅用地特例が外れる場合があるという3つのリスクがあります。
  • 解決策は「登記する」か「売却する」かのどちらか。状況によっては、登記コストをかけずに買取で解決するほうが合理的な場合もあります。
  • つくば市・茨城県全域での未登記建物の売却は、ハウスドゥ つくば研究学園都市へご相談ください。無料査定・秘密厳守・年中無休で対応しています。

未登記建物の問題は「あとで解決しよう」と先延ばしにすればするほど、複雑化・費用増大につながります。固定資産税の負担が続いているなら、それは「動き出すサイン」です。まずは気軽にご相談ください。

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    よくある質問(FAQ)

    Q1. 未登記建物でも固定資産税は必ず払わないといけませんか?

    はい、原則として支払い義務があります。固定資産税は登記の有無に関係なく、自治体が現地調査などで建物の存在を確認した時点で課税されます。未登記であっても、市区町村の家屋課税台帳に登録されている建物には毎年納税通知書が届きます。支払いを怠ると延滞金が発生するほか、最終的には差し押さえなどの措置が取られる可能性があります。

    Q2. 固定資産税を払っていれば、登記しなくても問題ないですか?

    税金の面では課税義務を果たしていることになりますが、それだけでは不十分です。未登記でも売買契約そのものは結べますが、登記がないと所有を第三者に主張(対抗)しにくく、買主が住宅ローンを使う場合は担保にできないため、売却が難しくなることがあります。また、相続のたびに権利関係が複雑になる、特定空き家に認定されるリスクがある、などの問題が生じます。固定資産税の支払いと並行して、登記手続きまたは売却を検討することをおすすめします。

    Q3. 相続した家が未登記だとわかったら、まず何をすればいいですか?

    まず、その建物を誰が取得するのか(相続人の範囲と遺産分割の状況)と、建物の状態を整理します。取得者が決まったら、市区町村の固定資産税担当窓口(つくば市の場合は財務部資産税課)に、未登記家屋の所有者変更の届出(つくば市では「未登記家屋所有者変更届」)について確認し、課税上の所有者の変更を手続きします。そのうえで、①登記手続きを進める(土地家屋調査士・司法書士に依頼)か、②そのまま売却する(不動産買取専門店に相談)か、の方向性を決めることが重要です。つくば市・茨城県の場合は、ハウスドゥ つくば研究学園都市に無料でご相談いただけます。

    Q4. 未登記のまま売却することはできますか?

    一般的な仲介売却(個人の買主への売却)では、買主が住宅ローンを利用する場合に未登記建物が担保として認められないため、売却が難しくなることがあります。ただし、不動産買取専門業者(ハウスドゥなど)への売却であれば、未登記建物を含む状態で買取できる場合があります。条件によりますので、まずは査定・相談のうえで確認することをおすすめします。

    Q5. 未登記建物の売却をハウスドゥに相談するとどうなりますか?

    まずはお電話・LINE・フォームでご連絡いただくと、担当スタッフが詳しい状況をお伺いします。建物の登記状況・相続の有無・現在の利用状況などを確認したうえで、無料で査定金額をご提示します。売却を強制することはなく、「まだ迷っている」「他の方法も聞きたい」という段階でも歓迎しています。年中無休・8:00〜21:00で対応していますので、お気軽にご連絡ください。

    Q6. つくば市で未登記建物の固定資産税について相談できる公的な窓口はありますか?

    つくば市役所の財務部資産税課(固定資産税担当)では、課税内容の確認や未登記家屋の所有者変更届の手続きについてご案内しています(受付方法は事前に市に確認してください)。また、登記手続きについては水戸地方法務局土浦支局(茨城県土浦市)でも相談が可能です(要事前予約)。ただし、売却・活用の方針については不動産会社への相談が適切です。ハウスドゥ つくば研究学園都市では、公的手続きと売却の両面からアドバイスが可能です。

    つくば市周辺での不動産売却・査定を検討されている方は、当店の売却査定実績とお客様の声もぜひご参考にしてください。

    ▶あわせて読みたい:地番と住所の違いとは?調べ方6つ【つくば市】

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