筑西市で実家や空き家の処分を考えたとき、「空き家バンクに登録すればよいのか、それとも不動産会社に買取を依頼すればよいのか」で迷う方は多い。筑西市は空き家バンクを介した成約に対して登録者・利用者それぞれに10万円の謝礼金・報奨金を用意しているほか、危険な空き家の解体には別枠の補助金制度もある。本記事では筑西市公式サイトの一次情報をもとに、空き家バンクの仕組み、登録の流れ、補助金の内容、そして「買取」という選択肢との違いを整理する。

筑西市の空き家バンク 補助金と登録の流れ ハウスドゥつくば研究学園都市

筑西市空き家バンクとは

筑西市空き家バンクは、空き家を売りたい・貸したいという所有者に物件を登録してもらい、登録された情報を市がホームページなどで公開し、筑西市への移住・定住を希望する人などに紹介する制度だ(筑西市公式サイト「空き家バンクとは」)。

市は売買・賃貸借の仲介を行わない

公式サイトでも明記されている通り、市は物件の紹介を行うのみで、売買・賃貸借等に関する交渉・契約等の仲介は行わない。実際の条件交渉や契約手続きは、登録者と利用希望者の間で直接進める必要がある(媒介業者を利用する場合は別途手数料が発生する)。この点は宅建業者が仲介する通常の不動産取引と大きく異なる。

筑西市 空き家バンク登録から成約までの流れ図 ハウスドゥつくば研究学園都市

登録から成約までの流れ

所有者側(登録者)の手続き

物件を登録したい所有者は、筑西市環境課 空き家対策係に登録の申込みを行う。市による物件調査等を経て、条件を満たせば空き家バンクのホームページ等で情報が公開される。

利用希望者側の手続き

購入・賃貸を希望する人は、事前に利用者としての登録を行ったうえで、公開されている物件情報を確認し、気になる物件があれば所定の窓口を通じて交渉を申し込む流れになる。

空き家バンク成約謝礼金等交付事業の内容

筑西市は、空き家等の有効活用を通した移住・定住の促進と地域活性化を目的に、「筑西市空き家バンク成約謝礼金等交付事業」を実施している(筑西市公式サイト、2026年時点)。

登録者への成約謝礼金10万円

空き家バンクを介して売買契約または賃貸借契約が成立した場合、物件の登録者(売主・貸主)に成約謝礼金10万円が交付される。

利用者への成約報奨金10万円

同様に、物件の利用者(買主・借主)にも成約報奨金10万円が交付される。登録者・利用者の双方が対象になる点が特徴だ。

交付を受けるための主な条件

成約の相手方と3親等以内の親族関係でないこと、市税等の滞納がないこと、過去にこの要綱による謝礼金・報奨金の交付を受けていないこと、他の同種の補助制度による補助を受けていないことなど、複数の条件をすべて満たす必要がある。申請は契約成立から3か月以内に、交付申請書と契約成立を証する書類(契約書の写し等)を添えて行う。

筑西市空家等解体支援補助金の内容

空き家バンクとは別の制度として、市民の安全・安心な生活の確保と良好な生活環境の保全のため、周辺に著しく有害な空家等の解体・更地化費用の一部を補助する制度もある。

対象になる空き家の条件

対象となるのは、特定空家等(空家等対策の推進に関する特別措置法上の特定空家等)に認定された空き家、または外観目視による判定基準で「不良住宅」と判定された空き家で、かつ個人が所有し不動産業者等が営利目的で所有するものではないことなど、複数の条件をすべて満たすものに限られる。誰でも使える一般的なリフォーム・解体補助金ではない点に注意したい。

補助額は経費の3分の1・上限50万円

補助対象経費を合計した額の3分の1を乗じた額(千円未満切り捨て)が補助され、上限は50万円とされている。申請は工事の契約前に行う必要があり、契約後・着工後の申請は原則対象外になる点も重要だ。

空き家バンクと「買取」という選択肢の違い

空き家バンクは、市が仲介せず所有者と利用希望者を直接つなぐ仕組みのため、成約までの期間が読みにくいという性質がある。移住・定住希望者向けの制度である以上、物件の立地や状態によっては利用希望者がすぐに見つかるとは限らない。一方、ハウスドゥ つくば研究学園都市店のような買取専門店に相談すれば、物件の状態にかかわらず現況のまま買取価格を提示してもらい、期間を決めて売却を進めることができる。「空き家バンクに登録してみたが利用希望者が見つからない」「解体するかどうかも含めて相談したい」という場合は、買取という選択肢も比較検討する価値がある。

筑西市の空き家に関するその他の情報

相続した実家の売却の流れについては筑西市の相続不動産売却|相続登記の義務化と農地付き実家の売り方【2026】で、住宅ローンの支払いが難しくなった場合は筑西市の任意売却|競売との違い・流れとメリット【2026年】で詳しく解説している。

県西エリア7市町(古河市・下妻市・常総市・筑西市・桜川市・八千代町・五霞町)の空き家バンク制度を横断的に比較したい場合は、県西の空き家バンクと買取|7市町の使い分けもあわせて参考にしてほしい。

よくある質問

Q1. 筑西市空き家バンクに登録できる物件に条件はありますか?

市が公開している実施要綱に基づき審査が行われる。詳細な登録要件は筑西市環境課空き家対策係に直接確認するのが確実だ。

Q2. 成約謝礼金・成約報奨金はいつ、いくら受け取れますか?

空き家バンクを介して売買契約または賃貸借契約が成立した場合、登録者(売主・貸主)に10万円、利用者(買主・借主)に10万円が、契約成立から3か月以内の申請により交付される。ただし親族間の契約や市税等の滞納がある場合など、対象外となるケースもある。

Q3. 空家等解体支援補助金はどんな空き家でも使えますか?

使えない。特定空家等に認定された空き家、または不良住宅と判定された空き家で、個人所有かつ営利目的の所有でないことなど複数の条件を満たす必要がある。一般的なリフォーム前の解体などは対象外になる可能性が高い。

Q4. 空き家バンクに登録してから成約までどれくらいかかりますか?

市が仲介を行わない制度のため、成約までの期間は物件の立地や状態、利用希望者の有無によって大きく変動する。公式サイトでも具体的な平均期間は示されていない。

Q5. 空き家バンクと不動産会社への買取依頼はどちらがよいですか?

目的による。移住・定住希望者への橋渡しを重視するなら空き家バンク、期間を決めて確実に手放したい場合や解体するかどうかも含めて相談したい場合は買取専門店への相談が向いている。両方を並行して検討することも可能だ。

Q6. 解体支援補助金と成約謝礼金は同時に使えますか?

成約謝礼金等交付事業の要綱には「他の同種の補助制度による補助を受けていないこと」という条件があるため、制度の性質や個別の状況によって併用可否が変わる可能性がある。申請前に市担当課へ確認することをおすすめする。

まとめ|制度を理解したうえで、買取という選択肢も比較検討を

筑西市空き家バンクは、登録者・利用者の双方に10万円ずつの謝礼金・報奨金が用意された、比較的手厚い制度だ。一方で市が仲介を行わないため成約までの期間が読みにくく、危険な空き家の解体補助金にも複数の条件がある。制度の仕組みと条件を正しく理解したうえで、「時間をかけて空き家バンクを利用する」か「買取専門店に相談し期間を決めて手放す」かを、状況に応じて選んでいこう。

運営:株式会社トーマン(宅地建物取引業免許番号:茨城県知事(1)第7579号)

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