「市役所が3つある」——古河市を初めて訪れる人がまず驚くのがこの点です。古河庁舎・総和庁舎・三和庁舎の3拠点体制は、2005年に旧古河市・総和町・三和町が合併して現在の古河市が誕生した歴史をそのまま映しています。この記事では、そんな古河市の人口と地価がこの数十年でどう動いてきたのかを、公式統計と地価データから確認していきます。
古河市の人口はどう推移してきたか
古河市公式ホームページ「人口と世帯数」によると、令和8年8月1日現在の総人口は138,544人(前月比-40人)、世帯数は67,117世帯(前月比+84世帯)です。内訳は男性70,312人・女性68,232人となっています。
国勢調査ベースで見る長期トレンド
茨城県統計課「市町村のデータ」等の統計によると、古河市(3町合併後の現行区域ベース)の人口は平成12年(2000年)頃をピークに緩やかな減少局面に入り、令和2年(2020年)国勢調査では139,344人となっています。令和8年時点の138,544人と比較すると、直近数年はほぼ横ばいに近い緩やかな減少ペースで推移していることが読み取れます。
世帯数は増加が続いている
人口が緩やかに減る一方で、世帯数は増加傾向にあります。これは核家族化・単身世帯の増加という全国共通の傾向が古河市でも表れているためで、1世帯あたりの人数が縮小していることを意味します。空き家の発生や、コンパクトな住まいへの住み替えニーズが今後も増えていく可能性がある数字です。

年齢構成にも変化が表れている
人口・世帯数の推移とあわせて見ておきたいのが年齢構成です。全国的な傾向と同様、古河市でも年少人口・生産年齢人口の割合は緩やかに縮小し、老年人口の割合が拡大する少子高齢化が進んでいます。今後の街づくりや住宅需要を考えるうえでは、高齢世帯の住み替え・実家じまいの相談が増えていく可能性も念頭に置く必要があります。
古河市の立地条件と交通アクセス
古河市は茨城県の最西端に位置し、栃木県・埼玉県と県境を接する特異な立地です。JR宇都宮線(東北本線)の古河駅からは、上野東京ラインで東京駅まで乗り換えなしで約60〜70分、湘南新宿ラインを使えば新宿方面へも直通します。都心への通勤圏でありながら、地価水準は周辺の埼玉県・栃木県境エリアと比べて割安な傾向にあり、この価格差が転入者を惹きつける一因になっていると考えられます。
道路網では圏央道と東北自動車道が利用でき、東京外環道方面へのアクセスも比較的良好です。渡良瀬川と利根川に囲まれた地形で、江戸時代には古河藩の城下町として栄えた歴史があり、現在も古河公方(こがくぼう)ゆかりの史跡が市内に点在しています。
公示地価の44年推移から見えること
不動産の資産価値を長期で見るには、公示地価の推移を追うのが確実です。tochidai.info(国土交通省地価公示データの集計)によれば、古河市の公示地価には1983年からの43年分のデータが蓄積されています。
バブル期のピークと、その後の下落
古河市の公示地価(総平均)は1991年に113,004円/m²というピークを記録しました。JR宇都宮線で都心へ直結する通勤圏として、バブル期には強い住宅需要があったことがうかがえます。
その後は全国的な地価下落の流れの中で長期にわたり下落が続き、2023年には39,979円/m²という過去最低値をつけました。ピーク時と比較すると2.83倍もの差があり、この間に古河市の土地の資産価値は大きく目減りしたことになります。
底打ちから緩やかな回復基調へ
2025年時点の公示地価総平均は41,184円/m²(坪単価136,146円)で、前年からの変動率は+0.55%とわずかながら上昇に転じています。2016年前後を底値圏として、その後は年+0.1〜0.6%程度の緩やかな上昇が続いており、大きな乱高下のない安定した回復基調にあるといえます。
古河駅周辺に絞ると、2025年の公示地価平均は45,340円/m²(坪149,886円)で前年比+0.74%。市全体の平均よりもやや高い水準で、駅近エリアへの需要が相対的に堅調であることを示しています。

なぜ地価が底を打って上向いてきたのか
要因として考えられるのは以下のような点です。
- 圏央道の整備進展により、都心・成田方面へのアクセスが向上したこと
- 都心通勤圏でありながら地価水準が周辺の埼玉・栃木県境エリアと比べて割安であること
- 「若者・子育て世帯まちなか住宅取得奨励金」など、居住誘導区域への住宅取得を後押しする市の施策があること
ただし全国的な低金利環境や資材価格の変動など、地価にはさまざまな要因が影響するため、今後の推移を断定することはできません。あくまで直近のデータからの傾向として捉える必要があります。
人口減少と地価反発が両立する背景
一見すると、人口が減っているのに地価が上がるのは矛盾しているように感じられるかもしれません。しかし世帯数が増加している(=住宅需要の絶対数は簡単には減らない)ことに加え、通勤利便性の高いエリアへの需要集中が起きていると考えると、この2つの動きは矛盾しません。むしろ「駅に近いか」「都心へのアクセスが良いか」によって、同じ古河市内でも地価の動きに差が出やすい局面に入っていると見ることができます。
エリア別に見た地価の温度差
古河市は2005年の合併で旧古河市・総和町・三和町の3エリアが1つになった経緯があり、エリアごとに地価水準や街の性格が異なります。
古河(旧古河市エリア)
JR古河駅を中心とする旧市街地。江戸時代からの古河藩城下町としての歴史があり、駅近くは市内でも地価が高めの水準にあります。
総和(旧総和町エリア)
古河市役所本庁機能(総和庁舎)が置かれ、住宅地としての開発が進んだエリア。ロードサイド店舗や住宅団地が多く、比較的新しい街並みが特徴です。
三和(旧三和町エリア)
市の中でも農地の割合が高く、広い土地付きの住宅を求める世帯に向くエリアです。
売却を考えるうえで知っておきたいこと
地価が底を打って緩やかに反発しているということは、数年前に購入した土地・建物であっても、当時より高く評価される可能性が出てきているということです。特に駅近エリアの物件は、市全体の平均よりも良い条件で売却できるケースもあります。一方で、地価が下がり続けていた期間に取得した物件では、査定額が想定より低くなることもあるため、まずは現在の相場観を専門家に確認することをおすすめします。
人口・地価の推移データを売却判断にどう活かすか
「人口が減っているから売っても安くしかならないのでは」と不安に思う方も少なくありません。しかし今回見てきたように、古河市では人口減少と地価の緩やかな反発が同時に起きています。重要なのは市全体の平均値だけでなく、駅からの距離・エリア・建物の状態といった個別要素です。同じ古河市内でも、旧古河市エリアの駅近物件と、三和エリアの郊外物件とでは相場の動き方が異なります。長期推移のデータはあくまで「傾向」を把握するための材料であり、実際の売却額は個別査定で確認することが欠かせません。
ハウスドゥ つくば研究学園都市の強み
ハウスドゥは全国に加盟店を展開する不動産ブランドで、テレビCMでは古田敦也氏がイメージキャラクターとして出演しています。当店は買取を専門としており、相続・空き家・訳あり物件など売却理由を問わず地域密着で対応しています。古河市を含む県西エリアの相場動向を日々確認しながら、適正な価格でのご提案を心がけています。地価の底打ちからの反発局面にあるからこそ、査定タイミングの見極めが重要です。
よくある質問
Q1. 古河市の地価は今後も上がり続けますか?
過去数年は緩やかな上昇が続いていますが、地価は金利動向や開発計画など複数の要因に左右されるため、将来の変動を断定することはできません。定期的に最新の公示地価を確認することをおすすめします。
Q2. 古河市のどのエリアが最も地価が高いですか?
一般的にJR古河駅周辺(旧古河市エリア)が市内でも高めの水準にあります。2025年の駅周辺平均は45,340円/m²で、市全体平均の41,184円/m²を上回っています。
Q3. 世帯数が増えているのはなぜですか?
核家族化や単身世帯の増加という全国的な傾向が背景にあります。人口が減っても世帯数が増えることで、住宅需要自体は急激には減りにくい状況です。
Q4. 古河市は将来的に人口が増える見込みはありますか?
直近の推移は緩やかな減少が続いていますが、都心への通勤利便性や住宅取得支援策など、転入を後押しする要素もあります。今後の人口動態は継続的な観察が必要です。
Q5. 古い実家を古河市で相続しましたが、今売るべきですか?
地価が底を打って回復基調にあるタイミングでは、放置して老朽化が進むよりも早めに査定を受けることをおすすめします。エリアや物件の状態によって最適なタイミングは異なるため、まずは無料査定でご相談ください。
Q6. 公示地価と実際の売却価格は同じですか?
公示地価はあくまで国が定める標準地の目安価格であり、実際の取引価格は個別の立地・建物状態・売買時期によって変動します。正確な金額は個別査定が必要です。
まとめ
古河市の公示地価は1991年のピークから2023年の底値まで大きく下落しましたが、2025年時点では+0.55%とわずかながら上昇に転じ、2016年前後を底とした緩やかな回復基調が続いています。人口は緩やかな減少が続く一方、世帯数は増加しており、住宅需要が急激に縮小する状況にはありません。古河市での不動産売却をお考えの方は、最新の相場を踏まえた査定を受けることをおすすめします。
古河市の暮らし全般については「古河市の住みやすさ|歴史・交通・地価【2026】」、防災面については「古河市の防災ハザードマップ|利根川・渡良瀬川【2026】」もあわせてご覧ください。古河市を含む県西エリアの売却・買取・査定について詳しくはこちら。過去の売却実績はこちらでご確認いただけます。
子育て世帯向けの支援制度は「古河市の子育て支援|マル福・保育施設・出産祝い金【2026】」で詳しくまとめています。
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