「古河市ってどんな街?」と聞かれたら、まず思い浮かぶのは古河公方の歴史と、JR宇都宮線一本で都心に届く近さかもしれません。茨城県の最西端、利根川と渡良瀬川に挟まれた古河市は、江戸時代には日光街道の宿場町として栄え、現在は古河・総和・三和という3つの地区が合併してひとつの市になっています。この記事では、古河市の人口・交通・子育て支援から地価の目安、災害への備えまで、暮らしの土台になる情報を一次資料にもとづいて整理しました。売却や住み替えを考えている方への接点も、押し付けにならない範囲で最後に添えています。

目次
  1. 古河市はどんな街?基本データで見る全体像
    1. 3つの地区が合併して生まれた「今の古河市」
    2. 県境の街ならではの立地
  2. 交通アクセス|JR宇都宮線一本で都心へ
    1. 古河駅から都心までの所要時間
    2. 市内移動は自家用車が基本
    3. 圏央道・国道4号による道路アクセス
  3. 子育て・教育環境|医療費助成と住宅取得の後押し
    1. 子どもの医療費助成(マル福・マル古)
    2. 若者・子育て世帯まちなか住宅取得奨励金
    3. フラット35の金利引き下げ制度も
  4. 買い物・生活利便性|総和地区に集まる商業機能
    1. 医療機関へのアクセス
  5. 自然・観光・地域資源|古河公方と花桃の街
    1. 日光街道の宿場町としての歴史
    2. 利根川・渡良瀬川がもたらす自然環境
  6. 治安・防災|洪水ハザードマップの確認を
    1. 令和8年4月改定の洪水ハザードマップ
    2. デジタル地図でも確認できる
  7. エリア別の特徴|古河・総和・三和の3地区
    1. 古河地区(旧古河市)|歴史と駅前の顔
    2. 総和地区(旧総和町)|商業と住宅地の中心
    3. 三和地区(旧三和町)|田園と落ち着いた住環境
  8. 古河市の住まいの相場|公示地価2026の目安
    1. 過去10年はほぼ横ばい圏で推移
  9. 古河市で家を売る・持ち続けるときに知っておきたいこと
  10. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 古河市は東京まで電車でどのくらいかかりますか?
    2. Q2. 古河市の子どもの医療費助成に所得制限はありますか?
    3. Q3. 若者・子育て世帯まちなか住宅取得奨励金はどんな人がもらえますか?
    4. Q4. 古河市は水害のリスクがありますか?
    5. Q5. 古河市の桃まつりはいつ開催されますか?
    6. Q6. 古河市内の移動は車が必要ですか?
    7. Q7. 古河市の地価は上昇していますか?
  11. まとめ|古河市は「歴史」と「都心近接」を両立する街

古河市はどんな街?基本データで見る全体像

古河市の総人口は138,584人、世帯数は67,033世帯(令和8年7月1日現在・古河市公式ホームページ「人口と世帯数」)です。男性70,300人・女性68,284人という内訳からも分かるとおり、大きな偏りのない標準的な人口構成を持つ市といえます。

面積は約123.58平方キロメートルで、茨城県の最西端に位置し、南は埼玉県、西は栃木県と県境を接する珍しい立地です。1つの市が2つの県と隣接している例は茨城県内でも多くありません。

3つの地区が合併して生まれた「今の古河市」

現在の古河市は、2005年(平成17年)9月に旧古河市・旧総和町・旧三和町が合併して誕生しました。合併前の3地区にはそれぞれ役所(古河庁舎・総和庁舎・三和庁舎)の機能が残っており、行政サービスの窓口も分散しています。この成り立ちを知っておくと、後述するエリアごとの特徴もイメージしやすくなります。

県境の街ならではの立地

古河市は利根川と渡良瀬川という2つの一級河川に挟まれた低地に広がっています。この地形は水運の要衝として古くから栄えた理由であると同時に、後述する水害への備えが欠かせない理由でもあります。

交通アクセス|JR宇都宮線一本で都心へ

古河市内で鉄道が通っているのはJR宇都宮線(東北本線)のみで、市内唯一の駅がJR古河駅です。この一点集中型の交通体系は、古河市の暮らしを考えるうえで欠かせないポイントになります。

古河駅から都心までの所要時間

JR古河駅からは上野東京ラインと湘南新宿ラインが利用でき、乗り換えなしで上野・東京・品川・新宿・渋谷といった山手線の主要ターミナル駅まで直通します。所要時間の目安は都心主要駅まで概ね1時間前後で、始発列車も多く着席通勤がしやすい駅として知られています。

市内移動は自家用車が基本

鉄道駅が古河駅の1つに限られる一方、市内には路線バスも運行していますが、本数は1〜2本/時程度にとどまるエリアが多いのが実情です。日常の買い物や通院は自家用車が中心となる生活スタイルが一般的です。

圏央道・国道4号による道路アクセス

古河市は国道4号(旧日光街道)が南北に貫き、圏央道の五霞ICや境古河ICも近接圏内にあります。車移動なら都心方面・北関東方面のどちらへもアクセスしやすい位置にあります。

子育て・教育環境|医療費助成と住宅取得の後押し

古河市の子育て支援は、医療費助成と住宅取得の両面から手厚く整備されています。

子どもの医療費助成(マル福・マル古)

古河市では、子どもの通院・入院ともに18歳到達後の最初の3月末日まで医療費助成の対象となります(古河市公式ホームページ「子どもの医療費助成制度(マル福・マル古)」)。県制度のマル福に加え、市独自のマル古が上乗せされており、通院については所得制限がありません。県内でも手厚い部類の助成内容です。

若者・子育て世帯まちなか住宅取得奨励金

古河市が独自に実施しているのが「若者・子育て世帯まちなか住宅取得奨励金」です(古河市公式ホームページ、対象期間は令和6年1月1日から令和8年12月31日まで)。古河市立地適正化計画で定める居住誘導区域内に住宅・マンションを取得した若者・子育て世帯に対して、基本額10万円に子育て加算(15歳以下の子ども1人につき5万円、上限20万円)などを組み合わせ、最大50万円が交付されます。区域内かどうかで対象が変わるため、住宅取得を検討する際は事前に古河市の窓口で区域を確認しておくと安心です。

フラット35の金利引き下げ制度も

あわせて【フラット35】地域連携型による金利引き下げ制度も用意されており、若者・子育て世代のマイホーム取得を金利面からも後押しする仕組みが整っています。

買い物・生活利便性|総和地区に集まる商業機能

古河市の商業施設は、旧総和町エリア(国道4号沿い)に集積している傾向があります。大型ショッピングセンターやロードサイド型の店舗が並び、車での買い物がしやすい環境です。日常の食料品から家電、ホームセンターまで、市内で一通りそろう利便性があります。

医療機関へのアクセス

総合病院や各種クリニックも市内に分布しており、隣接する栃木県小山市の医療機関を利用する市民も少なくありません。県境の街ならではの、広域での生活圏が形成されています。

古河市 基礎データ 早見表 housedo.jp
古河市の基礎データ早見表(出典:古河市公式ホームページ/国土交通省地価公示)

自然・観光・地域資源|古河公方と花桃の街

古河市を語るうえで欠かせないのが、室町時代から続く「古河公方」の歴史です。古河公方公園(旧古河総合公園)は、桃の名所として知られ、例年3月中旬から4月上旬にかけて矢口・源平・菊桃など6品種の花桃が咲き誇る「桃まつり」が開催されます。関東でも有数の花桃の規模を誇り、遠方から訪れる人も多いイベントです。

日光街道の宿場町としての歴史

江戸時代、古河は日光街道の宿場町として栄え、参勤交代の大名行列も通過した歴史ある土地です。古い蔵や街並みの一部が今も残っており、歴史散策を楽しむ観光客の姿も見られます。

利根川・渡良瀬川がもたらす自然環境

2つの一級河川に挟まれた立地は、豊かな水辺の自然環境ももたらしています。河川敷は散策やサイクリングのコースとしても親しまれています。

治安・防災|洪水ハザードマップの確認を

利根川・渡良瀬川という2つの大河川に挟まれた古河市にとって、水害への備えは暮らしの重要なテーマです。

令和8年4月改定の洪水ハザードマップ

古河市は令和8年(2026年)4月に「古河市洪水ハザードマップ・ガイドブック」を改定しました(古河市公式ホームページ)。対象河川は利根川・渡良瀬川に加え、思川・鬼怒川も含まれ、計画規模を超える大雨により河川が氾濫・決壊した場合の「想定最大規模」の浸水深が示されています。今回の改定では、状況に応じた避難行動を選べる「水害時避難フロー図」やマイタイムラインの作成欄も新設されました。

デジタル地図でも確認できる

ハザードマップは古河庁舎・総和庁舎・三和庁舎の窓口でPDF版が入手できるほか、「古河生活べんりMAP(災害時マップ)」というデジタル地図でも自宅周辺の浸水深を確認できます。住宅の購入・売却いずれの場面でも、契約前に自宅や検討物件の浸水想定区域を確認しておくことをおすすめします。

エリア別の特徴|古河・総和・三和の3地区

前述のとおり古河市は3つの旧市町が合併して生まれた街で、それぞれのエリアに異なる個性があります。

古河地区(旧古河市)|歴史と駅前の顔

JR古河駅を中心とするエリアで、古河公方ゆかりの史跡や古い街並みが残る、市の歴史的な中心地です。駅前には商業施設や公共施設も集まっています。

総和地区(旧総和町)|商業と住宅地の中心

国道4号沿いに大型商業施設が集まる、生活利便性の高いエリアです。新しい住宅地の開発も進んでおり、子育て世帯の転入も多い地域とされています。

三和地区(旧三和町)|田園と落ち着いた住環境

市の北部に位置し、田園風景の広がる落ち着いた住環境が特徴です。ゆったりとした敷地の住宅を求める層に向いているエリアといえます。

古河市の住まいの相場|公示地価2026の目安

国土交通省の地価公示データ(tochidai.info集計、2026年)によると、古河市の公示地価平均は40,979円/平方メートル、坪単価に換算すると約135,469円で、前年比+0.55%とわずかながら上昇しています。

過去10年はほぼ横ばい圏で推移

古河市の公示地価は2016年前後を底に、その後は年+0.1〜0.6%程度の緩やかな上昇が続いており、大きな変動のない安定した推移を見せています。バブル期の1991年には坪37万円台まで達した記録もありますが、現在はその3分の1程度の水準に落ち着いています。あくまで市全体の平均値であり、駅からの距離や地区によって実際の価格には幅があるため、目安としてご覧ください。

古河市で家を売る・持ち続けるときに知っておきたいこと

古河市は「JR一本で都心へ」という交通の強みと、「若者・子育て世帯まちなか住宅取得奨励金」のような独自の後押し制度を持つ街です。こうした情報は、住み替えや売却を検討する際の判断材料にもなります。たとえば居住誘導区域内かどうかは、将来売却する際の需要にも影響しうる要素です。ご自宅がどのエリアに位置し、どのような特徴を持つのかを知っておくことは、売る・持ち続けるいずれの選択をする場合にも役立ちます。

当社(ハウスドゥ つくば研究学園都市)では、古河市を含む古河市の不動産売却・買取・査定のご相談も承っております。まずは現状を知りたいという段階でもお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 古河市は東京まで電車でどのくらいかかりますか?

JR古河駅から上野東京ライン・湘南新宿ラインを利用すれば、乗り換えなしで上野・東京・新宿方面まで概ね1時間前後が目安です(列車種別により変動します)。

Q2. 古河市の子どもの医療費助成に所得制限はありますか?

通院については所得制限がなく、18歳到達後の最初の3月末日まで対象となります(古河市公式ホームページ「子どもの医療費助成制度(マル福・マル古)」)。詳細な要件は制度によって異なるため、市の窓口でご確認ください。

Q3. 若者・子育て世帯まちなか住宅取得奨励金はどんな人がもらえますか?

古河市立地適正化計画で定める居住誘導区域内に住宅・マンションを取得した若者・子育て世帯が対象です。基本額10万円に子育て加算等を合わせて最大50万円が交付されます(対象期間:令和6年1月1日〜令和8年12月31日)。区域や要件の詳細は古河市の窓口で確認が必要です。

Q4. 古河市は水害のリスクがありますか?

古河市は利根川・渡良瀬川に挟まれた低地にあり、令和8年4月改定の洪水ハザードマップでは想定最大規模の浸水想定区域が示されています。「古河生活べんりMAP」で自宅周辺の浸水深を事前に確認しておくことをおすすめします。

Q5. 古河市の桃まつりはいつ開催されますか?

古河公方公園(旧古河総合公園)で例年3月中旬から4月上旬にかけて開催されます。矢口・源平・菊桃など6品種、関東有数の規模の花桃を楽しめます(開催時期は年により変動するため最新情報をご確認ください)。

Q6. 古河市内の移動は車が必要ですか?

市内の鉄道駅はJR古河駅の1つのみで、路線バスの本数も限られるエリアが多いため、日常の買い物や通院は自家用車が中心となる生活スタイルが一般的です。

Q7. 古河市の地価は上昇していますか?

2026年の公示地価平均は40,979円/平方メートル(坪単価約135,469円)で、前年比+0.55%とわずかに上昇しています(国土交通省地価公示データ、tochidai.info集計)。過去10年は緩やかな上昇基調で推移しています。

まとめ|古河市は「歴史」と「都心近接」を両立する街

古河市は、古河公方以来の歴史的な街並みと、JR宇都宮線一本で都心へ届く利便性を兼ね備えた、茨城県最西端の街です。古河・総和・三和という3つの異なる個性を持つ地区が合併して生まれた経緯を知ると、エリアごとの住み心地の違いも見えてきます。子育て世帯への手厚い医療費助成や住宅取得奨励金といった独自の制度も整っており、これから住まいを探す方にとっても、今のお住まいを見直す方にとっても、参考になる情報がそろっている街だと言えるでしょう。