茨城県の最西端、埼玉県と県境を接する五霞町は、県内44市町村の中で唯一「他の茨城県内自治体と陸続きで接していない」という珍しい立地条件を持つ。理由は単純で、町の三方を利根川・江戸川・権現堂川という3つの河川に囲まれているからだ。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の五霞インターチェンジがあり、都心へも成田・羽田両空港へもアクセスしやすい利便性の高さと、川に守られた——同時に川と向き合い続けてきた——地形は、この町の暮らしと防災を語るうえで切り離せないテーマになっている。
本記事では、五霞町の洪水・地震ハザードマップの中身、指定避難所の場所、防災行政無線「防災ごか」の役割、そして「五霞町防災の日」の取り組みまで、町公式サイトの一次情報にもとづいて整理する。あわせて、これから五霞町で住まいを選ぶ人・売却や実家じまいを考えている人が押さえておきたい視点も紹介したい。
茨城県内で唯一、陸続きで隣接しない町|五霞町の成り立ち
利根川・江戸川・権現堂川に囲まれた「輪中」の地形
五霞町の地形的な最大の特徴は、なんといっても利根川・江戸川・権現堂川という3つの河川に囲まれていることだ。この地形は昔ながらの「輪中(わじゅう)」に近い成り立ちを持ち、県内の他の自治体とは陸続きで接していないという珍しい立地条件を生んでいる。関東平野のほぼ中央、首都圏から約50km圏内に位置しながら、水と緑に囲まれた独特の景観を持つ町といえる。

首都圏から50km圏・圏央道ICが生む利便性とのギャップ
町のほぼ中央を新4号国道(国道4号バイパス)が縦断し、その至近に圏央道の五霞ICが設置されている。東北自動車道・常磐自動車道・東関東自動車道と圏央道を介してつながっているため、都内や成田・羽田両空港へのアクセスも比較的スムーズだ。この「都心近接の利便性」と「三方を川に囲まれた地形」という一見矛盾するような二つの顔を持つのが、五霞町という町の個性である。
五霞町の洪水ハザードマップ|平成29年改訂の中身
「大規模な浸水被害なし」の実績と、それでも備える理由
町公式サイトの洪水ハザードマップのページには「昭和24年キティ台風以降、利根川や江戸川の改修により大規模な浸水被害はありません」と明記されている。戦後の河川改修が進んだことで、長期間にわたり深刻な水害を免れてきたという実績がある一方、平成29年(2017年)7月には洪水浸水想定の見直しに伴い、ハザードマップ自体が改訂された。過去に大きな被害がなかったからといって油断せず備える姿勢が求められている点は、正直に伝えておきたい。
マイタイムラインで自分の避難行動を決めておく
改訂されたハザードマップの冊子内には、水害への対応や「マイタイムライン」の作成欄が設けられている。マイタイムラインとは、台風接近や大雨など水害が予想される状況で、自分自身がいつ・何をするかをあらかじめ時系列で決めておく個人版の防災計画のことだ。水害に対する自助(自分の身は自分で守る備え)に関する情報が詰まっているため、五霞町に住む予定がある人・すでに住んでいる人は一度目を通しておくとよいだろう。
最新のハザードマップは町公式サイトで確認を
洪水ハザードマップは町公式サイトの「いざ!というときに」ページからPDFでダウンロードできる。住まい選びの際は、不動産会社の説明だけに頼らず、最新のハザードマップで自宅候補地の浸水想定区域を必ず自分の目で確認することをおすすめしたい。
五霞町の地震ハザードマップ
洪水と地震、2種類のマップを使い分ける
五霞町公式サイトの「いざ!というときに」のページでは、洪水ハザードマップとあわせて「五霞町地震ハザードマップ」も公開されている。関東平野に位置する町として、水害だけでなく地震への備えも欠かせない。それぞれのマップは想定するリスクの種類が異なるため、住まい選びや避難計画を立てる際は両方に目を通しておきたい。
指定避難所はどこにある?
中央公民館(本町3丁目)
五霞町の指定避難所の一つが、本町3丁目にある中央公民館だ。昭和54年に建築された、地域住民のための社会教育を推進する拠点施設で、図書室・講堂・研修会議室・和室・調理実習室・視聴覚室などを備えている。役場の各種お知らせや訓練の拠点としても使われることが多い施設である。
B&G海洋センター(元栗橋)
元栗橋にあるB&G海洋センターも指定避難所の一つ。過去には、この施設で「避難所見学会」が開催された実績があり(後述の「五霞町防災の日」参照)、実際に避難所の設備を町民が見て確認できる機会が設けられている。
ペット同行避難ができる施設もある
指定避難所の中には、ペットの同伴が可能な施設もある。ペットを飼っている世帯にとっては、いざというときにどの避難所であれば同行避難できるのかを事前に確認しておくと安心だ。避難所ごとの受け入れ条件は変更される可能性があるため、最新情報は町の担当窓口(総務課・生活安全課など)に確認することをすすめる。
防災行政無線「防災ごか」の役割
実際の放送内容に見る”日常の安心”
五霞町では防災行政無線の呼びかけに「こちらは防災ごか(防災五霞)です」というフレーズが使われている。町公式サイトで公開されている過去の放送内容を確認すると、その中身は大規模災害の緊急告知だけではないことがわかる。例えば、特殊詐欺(ニセ電話詐欺)への注意喚起、行方不明者の情報提供依頼とその後の無事発見の報告、建物火災発生時の消火栓使用による水道水の濁りの案内、交通事故防止運動やイノシシ・サルの目撃情報、選挙の投票日案内、熱中症への注意喚起など、暮らしに身近な生活情報が数多く発信されている。
電話でも放送内容を確認できる仕組み
町公式サイトには「情報・防災ステーションごか」という案内もあり、屋外スピーカーで聞き逃した放送内容を電話などで確認できる仕組みが用意されている。屋外スピーカーの音が聞き取りにくい住宅内にいるときや、聞き逃してしまったときにも情報を追える点は、日々の安心材料になるはずだ。
「五霞町防災の日」と自主防災組織の取り組み
11月の訓練サイレンと資機材点検
五霞町では11月に「五霞町防災の日」が設けられている。過去の放送記録によれば、当日は訓練用のサイレンが吹鳴され、「自主防災組織は資機材点検を開始してください」という呼びかけが行われる。各地区の自主防災組織が、実際の災害に備えて資機材の点検を行う機会になっている。
避難所見学会という取り組み
「五霞町防災の日」にあわせて、B&G海洋センターで「避難所見学会」が開催された実績もある。訓練のサイレンを聞くだけでなく、実際に避難所となる施設に足を運び、設備や動線を確認できる機会が設けられている点は、いざというときの安心感につながる取り組みといえるだろう。

五霞町の人口・世帯数の推移(2026年7月時点)
世帯の小規模化が進む背景
五霞町の住民基本台帳人口は、平成17年(2005年)の10,097人から令和8年(2026年)7月の7,762人まで、20年余りでおよそ2,300人・23%減少している。一方で世帯数は同期間で2,952世帯から3,468世帯へと増加しており、これは一世帯あたりの人数が減少する「世帯の小規模化」が進んでいることを示している。単身世帯や夫婦のみ世帯の増加が、人口減少下でも世帯数を押し上げている可能性が考えられる。防災を考えるうえでも、単身高齢世帯の増加は避難支援のあり方に関わる重要な視点になる。
家を選ぶときにハザードマップを確認したい理由
川に囲まれた町だからこそ、立地ごとの違いを見る
五霞町のように三方を河川に囲まれた町では、同じ町内でも土地の高低差や河川からの距離によって、想定される浸水深や避難のしやすさが変わってくる。「これまで大きな被害がなかった」という実績は安心材料の一つではあるが、それだけで判断せず、購入・賃借を検討する土地・建物について、必ず最新の洪水・地震ハザードマップで確認する習慣を持ちたい。
中古住宅・土地探しで押さえておきたい視点
圏央道五霞ICを起点に考えると、都心方面はもちろん、成田・羽田両空港、さらには北関東方面へのアクセスも良好という立地は、車移動を前提とする家庭にとって大きな魅力になり得る。人口規模が小さい分、地価も比較的抑えられており、広めの敷地を確保しやすい傾向もある。一方で、鉄道駅がなく生活の足を車に依存する必要がある点は、事前に理解したうえで検討したい。
五霞町で家を売る・持ち続けるときに知っておきたいこと
防災の観点は査定にどう影響する?
不動産の査定では、ハザードマップ上の浸水想定区域に該当するかどうかが、重要事項説明の対象にもなる要素の一つだ。宅地建物取引業法の改正により、水害ハザードマップにもとづく説明が宅建業者に義務付けられている。五霞町のように河川に囲まれた土地では、売却を検討する際、事前に自分の物件がハザードマップ上でどう位置づけられているかを把握しておくと、買主への説明もスムーズになる。
空き家・実家じまいの相談も増えている
五霞町のように人口規模が小さく、鉄道駅を持たない町では、不動産の売却を考える際に「相場がわかりにくい」という声をよく耳にする。取引件数自体が都市部に比べて少ないため、インターネット上の相場情報だけでは実態とズレが生じやすいのが実情だ。空き家や実家じまいの相談として五霞町の物件を持ち込まれる方も少なくない。売却を急ぐべきか、賃貸や活用の道を探るべきかは、物件の立地や状態、そして所有者自身の今後の生活設計によって最適解が変わってくる。
ハウスドゥ つくば研究学園都市が選ばれる理由
茨城県西エリアに強い買取専門店
ハウスドゥ つくば研究学園都市は、つくば市を拠点に茨城県西エリアを含む物件の買取・売却相談に対応している。トーマンが運営する買取専門店として、宅地建物取引業の免許を持ち、五霞町のような鉄道駅のない小規模な町の物件、農家住宅、広めの土地など、相場が読みにくい物件についても地域密着で相談に応じている。
古田敦也さんのイメージキャラクターでも知られるブランド
「ハウスドゥ」は、元プロ野球選手・古田敦也さんをイメージキャラクターに起用していることでも広く知られるブランドだ。テレビCM等で見覚えのある方も多いのではないだろうか。全国ブランドとしての知名度と、地域密着の店舗対応の両方を活かし、五霞町を含む茨城県西エリアの不動産相談に対応している。
よくある質問(FAQ)
Q1. 五霞町の洪水ハザードマップはどこで見られますか?
A. 五霞町公式サイトの「いざ!というときに」のページから、洪水ハザードマップと地震ハザードマップの両方をPDFでダウンロードできます。最新の内容は町公式サイトで確認してください。
Q2. 五霞町は水害のリスクが高いのですか?
A. 町公式サイトによれば、昭和24年のキティ台風以降、利根川・江戸川の改修により大規模な浸水被害は発生していません。ただし平成29年7月には洪水浸水想定の見直しに伴いハザードマップが改訂されており、三方を河川に囲まれた地形である以上、最新のハザードマップで自宅候補地の状況を確認しておくことが大切です。
Q3. 五霞町の指定避難所はどこにありますか?
A. 本町3丁目の中央公民館、元栗橋のB&G海洋センターなどが指定避難所となっています。施設によってはペットの同行避難が可能な場合もあります。最新の避難所一覧や受け入れ条件は町の担当窓口にご確認ください。
Q4. 防災行政無線「防災ごか」とは何ですか?
A. 五霞町が運用する防災行政無線の愛称で、放送の冒頭に「こちらは防災ごかです」という呼びかけが使われます。緊急の災害情報だけでなく、特殊詐欺への注意喚起や行方不明者情報、交通安全運動の案内など、暮らしに身近な生活情報も日常的に放送されています。
Q5. 「五霞町防災の日」とはどのような取り組みですか?
A. 11月に設けられている取り組みで、訓練用のサイレン吹鳴とあわせて自主防災組織による資機材点検が行われます。過去にはB&G海洋センターでの避難所見学会も開催されました。
Q6. 五霞町に鉄道の駅はありますか?
A. 町内に鉄道駅はありません。最寄り駅は東武日光線の南栗橋駅(埼玉県久喜市)や幸手駅(同幸手市)などで、車やバスでのアクセスが基本になります。一方で圏央道五霞ICがあるため、車移動を前提とした生活では利便性が高い立地です。
Q7. 五霞町の人口はどれくらいですか?
A. 住民基本台帳人口は令和8年(2026年)7月時点で7,762人、世帯数は3,468世帯です。人口は緩やかな減少傾向にある一方、世帯数は世帯の小規模化を背景に増加しています。
まとめ
五霞町は、利根川・江戸川・権現堂川という3つの河川に囲まれた、茨城県内で唯一「陸続きで他の県内自治体と接しない」珍しい立地の町だ。過去に大規模な浸水被害を免れてきた実績がある一方、ハザードマップは平成29年に改訂されており、備えを怠らない姿勢が求められている。洪水・地震それぞれのハザードマップ、指定避難所の場所、防災行政無線「防災ごか」、そして「五霞町防災の日」の取り組みを知っておくことは、この町で暮らす・住まいを選ぶうえでの安心材料になるはずだ。
五霞町での住まい探しや、実家・空き家の売却、今持っている不動産の防災リスクを踏まえた査定など、気になることがあれば、茨城県西エリアに対応するハウスドゥ つくば研究学園都市までお気軽にご相談いただきたい。
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