茨城県の最西端に位置する古河市は、南は埼玉県、西は栃木県と接する全国でも珍しい「二県境の街」です。JR宇都宮線一本で東京都心まで乗り換えなしという交通の強みを持つ一方、不動産を売却する際には県境ならではの需要の広がりや、地区ごとの相場差を理解しておくことが重要になります。この記事では、古河市で不動産売却を検討している方に向けて、相場の目安・売却の流れ・費用や税金・地区別の特徴を一次資料にもとづいて整理しました。
古河市という街の特徴|二県に接する県西最大の市
古河市の総人口は138,584人、世帯数は67,033世帯(令和8年7月1日現在・古河市公式ホームページ「人口と世帯数」)で、茨城県西エリアの中では最大の人口規模を持つ市です。面積は約123.58平方キロメートルで、南は埼玉県五霞町・境町、西は栃木県野木町・栃木市と隣接しています。1つの市が2つの県と境界を接している例は茨城県内でも他になく、この立地が古河市の不動産需要を県境を越えて広げている大きな要因です。
古河・総和・三和|3地区が合併して生まれた今の古河市
現在の古河市は2005年(平成17年)9月に旧古河市・旧総和町・旧三和町が合併して誕生しました。合併前の3地区にはそれぞれ庁舎機能が残り、地価や物件タイプにも地区ごとの個性が出ています。売却を検討する際は、ご自宅がどの地区にあるかによって相場感や買い手層が変わる点を押さえておくとよいでしょう。
なぜ古河市の不動産は「県境」を越えて需要があるのか
古河市は南に埼玉県、西に栃木県と接しており、JR古河駅からは上野東京ライン・湘南新宿ラインで乗り換えなしに都心主要駅へ直通します。所要時間の目安は都心主要駅まで概ね1時間前後で、始発列車も多く着席通勤がしやすい駅として知られています。この交通利便性から、茨城県内だけでなく、隣接する埼玉県・栃木県側からの転入・住み替え需要も一定数見込める立地です。売却を考える際は「茨城県内の買い手」に限らず、県境を越えた広い商圏で物件を探している層にも情報が届く売り方を意識することが重要になります。
圏央道・国道4号による道路アクセスも強み
鉄道だけでなく、圏央道の五霞IC・境古河ICが古河市の近隣にあり、国道4号(日光街道)が市内を南北に貫いています。車移動が中心の郊外エリアの物件でも、幹線道路へのアクセスの良さは査定額や売却スピードにプラスに働く要素です。
古河市の不動産売却相場(目安)
国土交通省の地価公示データ(tochidai.info集計、2026年)によると、古河市の公示地価平均は40,979円/平方メートル、坪単価に換算すると約135,469円で、前年比+0.55%とわずかながら上昇しています。2016年前後を底に、その後は年+0.1〜0.6%程度の緩やかな上昇が続いており、大きな変動のない安定した推移です。あくまで市全体の平均値であり、古河・総和・三和のどの地区か、駅からの距離によって実際の価格には幅があるため、正確な金額は個別の査定でご確認ください。
地区別に見る相場の傾向
古河駅に近い古河地区は駅徒歩圏の利便性が評価されやすく、総和地区は商業施設や住宅地が広がり子育て世帯からの需要が安定しています。三和地区は田園地帯が広がり、広い土地付き物件が中心です。同じ古河市内でも、地区によって「誰が買い手になりやすいか」が変わってくる点は売却戦略を考えるうえで押さえておきたいポイントです。
古河市の3地区、それぞれの暮らしと売却の狙い目

古河地区(旧古河市)|駅近・歴史ある市街地
JR古河駅を中心とした古河地区は、日光街道の宿場町として栄えた歴史ある市街地です。駅徒歩圏の物件は単身者・DINKS層からの需要が見込め、古い町並みを活かしたリノベーション需要も一定数あります。駅近であるほど買い手候補の幅が広がりやすいエリアです。
総和地区(旧総和町)|商業施設と住宅地が広がる中心部
総和庁舎周辺には商業施設や医療機関が集積し、ファミリー層の住宅地としての人気が高いエリアです。国道4号や圏央道へのアクセスも良く、車移動を前提とした戸建て需要が中心となります。売却時は生活利便施設への近さをアピールポイントにしやすい地区です。
三和地区(旧三和町)|広い土地と農地が魅力の郊外エリア
市の南部に位置する三和地区は、農地付きの広い敷地を持つ住宅が多いのが特徴です。ゆったりとした敷地を求める層や、二拠点居住・週末利用を検討する層からの引き合いも見られます。農地が付随する場合は農地法上の制約があるため、売却前に地目や利用状況の確認が必要です。
不動産売却の流れ|古河市で相談から引き渡しまで
不動産売却は大きく分けて「査定→媒介契約→販売活動→売買契約→引き渡し」という流れで進みます。査定には机上査定(周辺の取引事例や公示地価などから概算を算出する簡易査定)と、訪問査定(実際に物件を確認し、状態や立地条件を踏まえて精緻な金額を算出する査定)の2種類があります。県境の街という特性上、まずは机上査定で県内外からの需要も踏まえた目安を把握し、そのうえで訪問査定に進む流れがおすすめです。
仲介売却と買取、どちらを選ぶべきか
時間をかけてでも高値での売却を目指すなら仲介、事情があり早期の現金化を優先するなら買取が向いています。古河市のように県境を越えた需要が見込める立地では、仲介による市場公開で県外の買い手候補にもリーチできる可能性がある一方、相続や住み替えの期限が迫っている場合は買取による最短対応も選択肢になります。
古河市の不動産売却でかかる費用・税金の目安
売却時には仲介手数料(速算式:売却価格×3%+6万円+消費税が上限の目安)、印紙税、抵当権抹消登記費用などの諸費用がかかります。加えて、売却して利益(譲渡所得)が出た場合は譲渡所得税が発生しますが、マイホームを売却した場合は「3,000万円特別控除」が使える場合があり、相続した空き家を売却する場合も一定の要件を満たせば「被相続人の居住用財産に係る譲渡所得の特別控除」の対象になることがあります。適用要件は個別の状況によって異なるため、税理士等の専門家への確認をおすすめします。
売却理由別に見る、古河市の不動産売却の注意点
相続した実家・空き家を売却する場合
古河市は合併前の3地区それぞれに古くからの住宅地があり、相続した実家が総和・三和地区の広い土地付き物件というケースも少なくありません。名義変更(相続登記)は2024年4月から義務化されているため、売却の前提として早めに済ませておく必要があります。
住み替えによる売却
県境を越えた通勤・通学の利便性から、古河市内での住み替えだけでなく、埼玉県・栃木県方面への住み替えを検討する方もいます。売却と購入のタイミング調整(売り先行・買い先行)は資金計画に直結するため、早めに相談されることをおすすめします。
任意売却(住宅ローンの支払いが困難な場合)
住宅ローンの返済が難しくなった場合、競売にかけられる前に任意売却という選択肢があります。競売よりも市場価格に近い金額で売却できる可能性がある点がメリットですが、金融機関との調整が必要なため、早めの相談が重要です。
古河市の子育て支援・住宅取得支援も売却検討の判断材料に
古河市には「若者・子育て世帯まちなか住宅取得奨励金」など独自の住宅取得支援制度があります。売却して住み替える場合、次の住まい探しでこうした制度の対象になるかどうかも確認しておくと、資金計画が立てやすくなります。
ハウスドゥ つくば研究学園都市が古河市の売却で選ばれる理由
当社は茨城県知事(1)第7579号の免許のもと、県南・県西エリアで不動産売却・買取のご相談に対応しています。古河市のような県境エリアは、地元の相場観だけでなく、隣接する埼玉県・栃木県側の需要動向も踏まえた売却戦略が求められます。地域に根差した査定と、複数の売却方法(仲介・買取・リースバック)からご提案できる体制で対応いたします。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 古河市の不動産は埼玉県や栃木県の方でも買えますか?
はい、居住地の制限はありません。古河市はJR宇都宮線で都心直結、かつ埼玉県・栃木県と県境を接しているため、県外からの購入検討者も一定数いらっしゃいます。
Q2. 古河・総和・三和で売りやすさに違いはありますか?
駅からの距離や生活利便施設の有無により傾向は異なります。古河駅周辺は駅近需要、総和・三和地区は広い土地を求める層からの需要が中心です。個別の物件条件によって最適な売り方は変わるため、査定時にご相談ください。
Q3. 相続した実家が古い家でも売却できますか?
築年数が古い建物でも、土地としての価値やリフォーム前提での購入希望者がいるため、まずは査定をおすすめします。当社では買取にも対応しています。
Q4. 古河市の地価は上昇していますか?
2026年の公示地価は前年比+0.55%とわずかに上昇しています。過去10年は大きな変動のない緩やかな上昇基調です(tochidai.info集計データより)。
Q5. 仲介と買取、古河市ではどちらが向いていますか?
時間をかけて高値を狙うなら仲介、早期の現金化を優先するなら買取が向いています。県境という立地上、仲介では県外の買い手にもリーチできる可能性がある点も判断材料になります。
Q6. 査定は無料ですか?
はい、机上査定・訪問査定ともに無料で承っております。
あわせて読みたい
古河市の暮らし全体については「古河市の住みやすさ|歴史・交通・地価【2026】」、実家・空き家をどうするか迷っている方は「古河市の実家・空き家|5つの選択肢【2026】」もあわせてご覧ください。
古河市の空き家相続|相続登記の義務化と実務【2026】では、相続登記の手続きの流れや古河市の管轄法務局、費用の目安を解説しています。
まとめ|古河市は「二県境」という立地そのものが売却の強み
古河市の不動産売却では、茨城県内の相場だけでなく、隣接する埼玉県・栃木県からの需要も踏まえた売り方がポイントになります。公示地価は緩やかな上昇基調にあり、JR一本で都心直結という交通の強みもあわせ持つ街です。まずは無料査定で、ご自宅の現状と売却の選択肢を確認してみませんか。
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