2025年10月末、牛久市ひたち野うしく駅前のシンボルだった西友が営業を終了した。跡地では2026年秋、フードホールを備えた新しい商業施設「そよらひたち野うしく」の開業が予定されている。駅前の顔が変わろうとしているこのタイミングで、ひたち野うしく駅周辺エリアの「今」を一次情報にもとづいて整理しておきたい。この記事では、ハウスドゥ つくば研究学園都市が、駅の成り立ちから学校区、買い物環境、地価の傾向まで、実際にこのエリアで暮らす・売る・買うことを考える方に向けて解説する。
ひたち野うしく駅は「万博跡地」に生まれた新しい駅
開業は1998年、県内の常磐線では最も新しい
ひたち野うしく駅は1998年(平成10年)3月14日に開業した、JR東日本常磐線の駅である。牛久市とURの前身にあたる住宅・都市整備公団が建設費用を負担する「請願駅」として建設された経緯があり、2023年時点でも茨城県内の常磐線の駅では最も新しく開業した駅にあたる(出典:Wikipedia「ひたち野うしく駅」)。
1985年の科学万博・万博中央駅の跡地
実はこの場所には歴史がある。1985年に開催された国際科学技術博覧会(つくば科学万博)の際、臨時駅「万博中央駅」が設けられていた場所であり、その跡地に現在のひたち野うしく駅が建設された。ただし公式には両者に直接的な関連はないとされている。2009年には西口に万博中央駅の記念碑が設置された。
「駐車場砂漠」と呼ばれた時期から住宅街へ
開業当初、駅周辺は広い駐車場が目立ち、一時「駐車場砂漠」と揶揄されたこともあったという。しかし2003年頃から分譲マンションの建設が、2007年頃からは一戸建て住宅の分譲販売が本格化し、現在は新興住宅街として定着している。

ひたち野うしく駅の乗車人員と鉄道アクセス
1日平均乗車人員は6,301人
JR東日本の発表によると、2023年度(令和5年度)のひたち野うしく駅の1日平均乗車人員は6,301人である(出典:JR東日本「各駅の乗車人員」)。つくばエクスプレス開業後に一時利用者が減少した時期もあったが、その後は駅周辺開発による人口増加を背景に、開業前のピークを上回る水準まで回復している。
上野・東京方面への所要時間
常磐線で上野駅まで普通列車で約60分前後、上野東京ラインを利用すれば東京駅まで乗り換えなしでアクセスできる。朝夕には特急「ときわ」の一部列車も停車し、速達性を求める通勤・通学にも対応できる。
つくばセンター方面へのバス結節駅
ひたち野うしく駅は、常磐線とつくばセンターを結ぶ路線バスの結節駅としての役割も担ってきた。学園西大通り沿いのアクセス経路は信号待ちが少なく安定しているとされ、牛久栄進高校や国立環境研究所・気象研究所方面への通学・通勤にも利用されている。2020年10月からは牛久市コミュニティバスの「ひたち野うしくルート」も加わった(出典:牛久市公式ホームページ)。
区画整理で生まれた計画的な住宅街
ひたち野西・ひたち野東の人口と世帯数
牛久市の統計によると、駅周辺の地区であるひたち野西とひたち野東をあわせた人口・世帯数は、約16,700人・6,350世帯にのぼる(出典:牛久市公式ホームページ「住民基本台帳人口」)。牛久市全体の人口は約8.3万人であることを踏まえると、市内でも人口密度の高いエリアであることがわかる。
広い歩道と電線地中化、整然とした区画
ひたち野西エリアはURと牛久市による区画整理事業で整備された計画的な住宅街で、区画が整然としており、広い歩道や公園・緑地帯、一部エリアでの電線地中化など、景観に配慮したまちづくりが特徴だ。道幅が広く車の運転がしやすい点も、子育て世帯を中心に支持される理由になっている。
分譲マンションと一戸建てが混在するエリア
駅東口には開業当初から分譲マンションが建てられたほか、2003年頃からは駅周辺で10棟前後の分譲マンション建設が進み、2007年頃からは一戸建て住宅の分譲販売も活発化した。現在はマンションと戸建てが混在する住宅街として成熟している。
学校・子育て環境
ひたち野うしく小学校・ひたち野うしく中学校
駅周辺は牛久市立ひたち野うしく小学校(牛久市ひたち野西2-11)、牛久市立ひたち野うしく中学校(牛久市東猯穴町1341-1)の学区にあたる。人口増加を背景に開校した比較的新しい学校で、通学区域の詳細は牛久市公式ホームページ「小中学校通学区域」で確認できる(出典:牛久市公式ホームページ)。
医療費助成(マル福)と保育施設
牛久市全体の制度として、医療福祉費支給制度(マル福)により小学校卒業までの外来・中学校卒業までの入院にかかる医療費が助成されている(自己負担の目安は外来600円/日、入院300円/日)。市内には公立・私立の保育園、認定こども園、小規模保育施設が複数整備されており、駅周辺エリアも共働き世帯の子育てを支える体制の中に含まれる(出典:牛久市公式ホームページ)。
買い物環境と2026年秋の商業施設リニューアル
西友の閉店とスーパー3店体制だった駅前
ひたち野うしく駅前には長らく西友(2006年12月開店、立地選定から建物設計までウォルマートと共同で行った第1号店)を含め、西友・ヨークベニマル・カスミの3つのスーパーが利用できる環境が整っていた。しかし西友ひたち野うしく店は2025年10月31日をもって営業を終了している。
「そよらひたち野うしく」2026年秋開業予定
報道によると、西友跡地の建物を活かした都市型商業施設「そよらひたち野うしく」が2026年秋に開業予定で、フードホールやキッズプレイグラウンドなどが設けられる計画とされている。駅前の商業機能が刷新されるタイミングであり、今後もエリアの利便性に関わる動きとして注視したい部分だ(出典:出店ウォッチ)。
郵便局・駅直結ビルなどの生活インフラ
駅周辺には郵便局のほか、駅直結型のビルがあり、日常の買い物や用事の多くが駅を中心に完結しやすい構造になっている。ヨークベニマルひたち野うしく店は2015年2月に開店し、駅の東西どちらからもアクセスしやすい立地にある。

ひたち野うしくエリアの地価の傾向
ひたち野西の公示・基準地価は上昇傾向
民間の地価情報サイトtochidai.infoの集計によると、ひたち野西エリアの公示地価・基準地価の総平均は、2025年時点でおおむね10万4,500円/m²・坪単価約34万5,000円で、前年からの変動率は平均+10.26%と上昇傾向にある(出典:tochidai.info、いずれも目安)。区画整理された住環境の良さと、つくばエクスプレス沿線であるつくば市への近接性が、地価を下支えする要因とみられる。
中古戸建市場の相場帯(参考)
実際の売買市場では、ひたち野西エリアの中古戸建はおおむね2,500万円〜3,800万円が中心的な価格帯とされる(当サイト既存記事「牛久市ひたち野西 中古戸建相場」より)。もちろんこれはあくまで目安で、築年数・広さ・駅からの距離などによって実際の価格は変動する。ご自身の物件の正確な価値を知りたい場合は、地域に密着した専門家による訪問査定が確実だ。
牛久市エリアでの実際の売却査定実績・お客様の声はつくば研究学園都市店の売却査定実績ページでご紹介している。
つくば市への近接性という強み
TX沿線・つくば市の発展の恩恵を受けやすい立地
ひたち野うしく駅はJR常磐線の駅だが、車を使えばつくばエクスプレス(TX)沿線であるつくば市方面へのアクセスも比較的良好である。研究学園都市として人口増加を続けるつくば市の住宅価格高騰を受け、より手頃な価格で同水準の住環境を求めて、ひたち野うしくエリアに住まいを構える人も増えている。職住近接を重視する研究者や企業勤務のファミリー層にとって、選択肢のひとつになりやすいエリアといえる。
牛久市中心部(牛久駅)との役割の違い
牛久市には牛久駅とひたち野うしく駅の2駅があるが、牛久駅が昔からの市の中心駅であるのに対し、ひたち野うしく駅周辺は比較的新しく開発された住宅街という性格が強い。同じ牛久市内でも、まちの成り立ちや街並みの雰囲気は駅ごとに異なっている。
ひたち野うしくエリアで不動産を売る・買うときに知っておきたいこと
仲介と買取、どちらが向いているか
ひたち野うしくエリアは人気の高い住宅地であるため、時間をかけて市場価格に近い金額を狙う「仲介」が選ばれやすい傾向にある。一方で、相続した実家の処分を急ぎたい、住み替えの資金計画を確定させたいといった事情がある場合は、スピーディーに現金化できる「買取」が有効な選択肢になる。
訳あり物件・空き家のご相談も可能
区画整理から四半世紀以上が経過し、当初の入居世代の高齢化や相続の発生も今後増えていくと見込まれる。建物の傷みが目立つ、権利関係が複雑といった「訳あり」の事情がある物件でも、買取を含めた選択肢のご相談が可能だ。
地域密着だからわかる「今」の需要
ネット上の相場情報はあくまで平均的な目安であり、個別の物件の強み・弱みまでは反映されない。西友跡地の商業施設リニューアルのような街の変化も踏まえ、地域に密着した専門家による訪問査定を受けることで、より正確な資産価値を把握できる。
よくある質問
Q. ひたち野うしく駅はどんな駅ですか?
A. 1998年に開業したJR常磐線の駅で、1985年の科学万博の際の臨時駅「万博中央駅」の跡地に建設されました。茨城県内の常磐線の駅では比較的新しく、区画整理された住宅街が駅周辺に広がっています。
Q. ひたち野うしく駅から東京方面へはどれくらいかかりますか?
A. 普通列車で上野駅まで約60分前後です。上野東京ライン直通のため東京駅まで乗り換えなしで移動でき、朝夕は特急「ときわ」の一部列車も停車します。
Q. ひたち野うしく駅周辺の学区はどこですか?
A. 牛久市立ひたち野うしく小学校・ひたち野うしく中学校が学区にあたるエリアが中心です。正確な通学区域は牛久市の教育委員会・教育支援課への確認をおすすめします。
Q. 西友ひたち野うしく店はどうなりましたか?
A. 2025年10月31日をもって営業を終了しました。跡地では建物を活かした都市型商業施設「そよらひたち野うしく」が2026年秋に開業予定と報じられています。
Q. ひたち野うしくエリアの地価は上がっていますか?
A. 民間の地価情報サイトの集計では、ひたち野西エリアの公示・基準地価は2025年時点で前年比+10.26%とされ、上昇傾向にあります(目安の数値です)。
Q. 古くなった実家がひたち野うしく周辺にある場合、どんな売却方法がありますか?
A. 市場価格に近い金額を狙う「仲介」と、スピーディーに現金化できる「買取」の2つの方法があります。相続や訳ありの事情がある場合も、買取を含めてご相談いただけます。
まとめ
ひたち野うしく駅周辺エリアは、1998年の開業以来、区画整理による計画的な住宅街として発展してきた。2025年の西友閉店・2026年秋の新商業施設開業という節目を迎え、街の顔は今後も変化していく可能性がある。人口・学校区・買い物環境・地価の傾向を一次情報で押さえたうえで、住まいの売却や購入を検討する際の参考にしていただきたい。
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